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昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

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豚汁定食@郷土料理 朱鷺

地下鉄湯島駅6番出口を出て不忍池方面に少し行き、右折したところに東京新潟県人会館がある。各道府県の県人会館と同様に、宿泊施設や会議室など新潟県人のための施設である。その地下に、「郷土料理 朱鷺」がある。「吉池 鮮魚部直営」と銘打っているので気になっていたが、なかなか訪れるチャンスがなかった。吉池グループというのは、御徒町駅前の総合小売店を中心にスーパーや飲食店などを手がけている。

080731@居酒屋朱鷺

12時半を過ぎていたためか、30~40人は入れそうな店内は閑散としていた。大きなテーブル席に案内されて座ったが、なんだかちょっと異臭がする。微かな芳香剤の臭いとアンモニア臭。これは駅の公衆トイレの臭いではないか。それほど強くはないが、飲食店だけにちょっと気になる。

メニューの大きな丼の写真が気になったので「豚汁定食(750円)」を注文。

080731豚汁定食750円@居酒屋朱鷺

ほんの1~2分で料理が供された。豚細切れと大根、ニンジン、ゴボウがたっぷり入った豚汁が美味しい。鮭は焼きたてではなかったが、まあそういう店なのだろう。モヤシとニラの炒め物、春雨とニンジンなどの和え物は普通の味。ご飯はさすがに新潟県人会館の地下だけにふっくら炊けていて美味しい。


郷土料理 朱鷺
東京都台東区上野1-13-6 東京新潟県人会館地下

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『秘密結社の日本史』海野弘(平凡社新書)

秘密結社の日本史

『秘密結社の日本史』海野弘(平凡社新書)

〈秘密結社〉という言葉からは、ヨーロッパのフリーメイスンや中国の青幇、紅幇を思い出す。「日本には秘密結社はなかった」とされ、これまで日本の秘密結社に関する研究はあまり多くはないという。秘密結社は日本史研究者の中でタブー視されてきたからだ。

本書は、秘密結社を切り口として日本史を捕らえ直す試み。筆者は、秘密結社を「分離し、隠された社会であり、セクトやカルトに重なり、オカルト(隠された、秘密の知)に関わる」と定義している。秘密結社は、政治的秘密結社と入社的秘密結社に2分される。入社式(イニシエーション)が重要な意味をもち宗教的なのが入社的秘密結社である。さらに、秘密結社の内部には階梯があり、独自の〈憲法〉が作られる。

本書では、第1章の古代が「神話の中の秘密結社」、第2章の中世が「遊行する神々と新仏教」、第3章の近世が「異形者・職人・芸能民」、第4章の江戸が「巨大なアンダーワールド」として旗本奴や町奴の男伊達やキリシタン、赤穂浪士、兵法伝授、そして第5章の近代が「天皇制と近代化の呪縛」として解説されている。

折口信夫の〈まれびと〉は実は秘密結社であり、猿田彦と結ばれたアメノウズメも猿女部(さるめのきみ)と呼ばれる祭祀集団であり結社であった。『古事記』を語り伝えた稗田阿礼も猿女部の支族であるという。

また、記紀に金属神として描かれる人々も、探金・精錬・冶金・鍛冶という当時の最先端技術を持った魔術的な秘密結社だった。室町文化は、時宗と阿弥衆がつくったという。賤民的芸能者である能楽者や作庭家は、時宗僧らしい阿弥号を名乗った。一遍が興した時宗は、遊行し、踊り念仏をして、お札を配ったのでオープンに見えるが、実は秘密結社的だった。近世の職人や芸能民のネットワークが秘密結社だったと書かれているが、これは網野善彦の本のほうが詳しい。

古代から昭和まで数々の結社が登場するが、本書には必ずしも秘密ではなかったと思われる結社も含まれる。源信、法然、親鸞、日蓮らが始めた鎌倉仏教も秘密結社ではなかったはずだ。江戸末期では、現在の千葉県香取郡に世界初の農村共同組合を作った大原幽学の「先祖株組合」は、土地を共同所有する互助組織である。

本書では、当然のことながら秘密であった結社についての記述は少なく、秘密ではなかった思われる結社の記述が多い。秘密結社の詳細な史料があるはずもないから当たり前だが、古代から近代までを広く浅く概観するのではなく、真に秘密だった結社に絞って書いてほしかった。

エピローグで「人の集まりがあれば、そこに秘密結社の芽がある」と書いているが、これは子供の遊びを思い出せばわかる。子供たちも秘密の〈○○団〉を作り、A君は参加させるけれどB君は参加させないといった選別を行ったり、参加のための試練を課したりする。大人の社会も同じだ。派閥を作ったり、その内部で秘密会を作ったりする。秘密を共有したり、共通の的を持つことが組織の靭帯を強化するからだろう。そうした企みが大好きな人もいる。

ところで、忍者は秘密結社ではなかったのか。お庭番はどうか。体制側の組織については、秘密にされていた組織であったとして秘密結社に入れないらしい。

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昼食時は「難民」と化して「新書」を片手に、都内各地を彷徨っています。

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