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昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

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日替定食(麻婆豆腐)@上海料理 秀恵

歌舞伎町2丁目のラブホテル街にある「コストパフォーマンス高ぐね」の「上海料理 秀恵」へ。この店は、歌舞伎町に2つあるバッティングセンターのうち、オスローバッティングセンターの向かい側(東側)にある。

上海料理秀恵201109

窓際のテーブル席に座って、「日替定食(麻婆豆腐)680円」を注文すると、しばらくして前菜と茶碗蒸しが運ばれた。

蒸し鶏と茶碗蒸し@上海料理秀恵

前菜は、蒸した塩漬け鶏もも肉のぶつ切りとチンゲンサイ炒め。どちらも薄味で私好みの味付けだった。茶碗蒸しに具は入っていないけど、旨みの強い醤油ダレが合っていて、とても美味しい。

5分ほどで麻婆豆腐とご飯が供された。

日替わり(マーボー豆腐)680円@上海料理秀恵

麻婆豆腐は絹ごし豆腐を使っていた。真っ赤な油の中に少しだけ挽肉が入っている。花椒の粉末がかけられていて、油に溶けた唐辛子の香りと相まって馥郁とした香りになっている。

非公開でコメントを書いていただいている「黒柴ジャックスさん」のご指摘とおり、花椒の量は少ないし、麻婆豆腐に絹ごし豆腐は合わないと思う。フワフワの食感とピリ辛がちょっとミスマッチだった。

とはいえ、安くて十分に美味しい料理だと思う。


◆希望支払金額:800円(蒸し鶏がついてお得)
◆費用対効果度:117.6%(800円/680円)

上海料理 秀恵
東京都新宿区歌舞伎町2-33-1 第6トーアビル1F


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すためし中@情熱のすためし どんどん 西武新宿駅前店

歌舞伎町に新しくできた「情熱のすためし どんどん 西武新宿駅前店」へ。

ヤマダ電機LABI新宿東口館の前から靖国通りを渡り、マクドナルドとパチンコ店の間の路地を入った元「喜多方ラーメン 坂内 歌舞伎町店(2軒靖国通り寄りに移転済み)」の入っていたところに9月21日にオープンした。

油そば総本店+すためし 歌舞伎町店

アルタ裏にオープンした店は「油そば総本店」と「情熱のすためし どんどん」だけだけど、こちらの店では「だるまのめ」というブランドで「とんこつ らぁ麺」も出していて3業態で勝負するらしい。

すためし 歌舞伎町

急な階段で2階に上り、券売機で看板メニューの「すためし中(650円)」のチケットを購入すると、カウンター席に案内された。

メニュー@すためし

待つ間にメニューを見ると、「伝説のすた丼」の二番煎じなのに「すためし」にはなぜかニンニクが入っていないようだ。

5分ほどで料理が登場。

すためし中650円@すためしどんどん

ご飯に海苔を載せ、その上に炒めた豚肉が載っていた。この店は生卵付きなので、小鉢から丼に移したら、端っこに滑り降りてしまった。値段の割に豚肉の量が少ない

植物油特有の硬質で乾いた土埃のような異臭が鼻を突く。豚肉は1ミリ以上の厚さだけど、炒めたネギと塩の味しかしない。これはひどいなあ。

ネギの一部は真っ黒に焦げていた。炒め物なのに混ぜるという行為もしなかったらしい。ああ、まずい

まるで料理が初めての子供が作ったような味だ。豚肉・ネギ・塩・炒め油というシンプルな食材でも、プロの料理人が作れば全く違った味になるはずだ。

おろしニンニンをたっぷりかけ、七味唐辛子もガンガンかけて、生卵とまぶして食べる。これでようやく食べられる味になった。

味噌汁のワカメはトロトロに溶けていた。だめだなあ、煮込み過ぎだよ。

同じ系列の「油そば総本店」はマシな味だったのに、どういうことだろう。


◆希望支払金額:400円(とてもまずい。話にならない)
◆費用対効果度:61.5%(400円/650円)

情熱のすためし どんどん 西武新宿駅前店
東京都新宿区歌舞伎町1-24-6 鶴切ビル2F


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カオマンガイ@トンタイ

新宿7丁目交差点の近くにある「タイ居酒屋 トンタイ」へ。この店は、東京メトロ副都心線や都営大江戸線の東新宿駅からはすぐの場所にある。

トンタイ201109

12時にちょうどに店に入ったので先客はタイ人のオバサン1人だけだったけど、すぐにお客が詰めかけて、あっという間にお客でいっぱいになった。

いつものように「カオマンガイ(タイ風チキンライス)680円」を注文し、ドリンクバーからタイのお茶を取ってきて飲んでいると、6~7分で料理が登場。

シンガポールやマレーシアでは海南鶏飯(ハイナンチーファン)と呼ばれるカーオマンガイ(カオマンガイ)は、鶏がらスープで炊いたタイ米に、たっぷりの蒸し鶏が載っている料理。鶏の旨みがしっかりとご飯に染み付いている。

カオマンガイ680円@トンタイ201109

同行者が「これってもち米?」と尋ねたけど、タイのもち米はもっと固いのでうるち米のタイ米のはず。でも、コシヒカリのようにモチモチと噛みごたえのあるご飯だった。ちょっと辛めのソースをかけて食べると、ご飯はもちろん蒸し鶏も旨みがしっかりついていて喩えようもないほど美味しい。上に載っているパクチー(香菜)が苦手な人は取り除ければ問題ないから、日本人ならば老若男女だれでも好きな味のはずだ。

この店でカオマンガイを食べるのは2度目か3度目のはずなのに、同行者が思い出したように「あ、これ旨い」と何度も繰り返す。この店のカーオマンガイは日本一だと思う。

美味しくてたっぷりのカオマンガイがたった680円とは本当に驚き。


◆希望支払金額:750円(本場のカーオマンガイが美味しい)
◆費用対効果度:110%(750円/680円)

タイ居酒屋 トンタイ
東京都新宿区大久保1-1-2 泰正ビル2F


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あなご天丼@いさみ

歌舞伎町の通称「海老通り」にある大衆割烹の「いさみ」がランチを始めていた。

いさみ201109

この店は以前からランチタイムには営業を始めているのに、ランチメニューをなかなか出さなかったけど、ついに昼食客も相手にするようになった。なりふり構っていられない状況になったということだろうか。

ランチメニュー@いさみ

ランチは、あなご天丼・焼き魚定食・いわしフライ定食650円で、刺身定食850円。30メートルほど離れた同じく居酒屋の「あそう」はランチが840円なので、かなり頑張った価格設定になっている。

自動ドアの引き戸を開けて入店すると、女性の声で「この時間は2階で営業しています……」というアナウンスが流れる。奥の厨房の料理人にも「お2階へどうぞ」と誘われて階段を登る。

2階はテーブル席が50席を超える。でも先客は1人だけだった。

テーブ席に座ると、昭和の頃の喫茶店というかデパートの食堂のような紺色の制服を着た中年女性が、「お水にしますか、それともお茶がいいですか」と聞いてきたので、お茶をお願いして外のメニュー看板に「おすすめです」と書かれていた「あなご天丼(650円)」を注文した。

後から入ってきた中年男性も同じく「あなご天丼」を注文。

10分ほどで料理が供された。

あなご天丼650円@いさみ

メニューの写真とはちょっと違うけど、切る前だったら30センチを超える大きなアナゴの天ぷらと、ナス・カボチャ・シシトウの天ぷらが載っていた。丼つゆが天ぷらには少しだけで、ご飯の方にたっぷりかかっていたので、ちょっとイメージと違う。それと衣に花が咲いていなかったのが少しだけ残念。

でも、その分、アナゴやナス、カボチャの素材の風味を楽しむことができて美味しい。

出汁をしっかりとった味噌汁は、白味噌で5ミリ角の豆腐がたくさん入っていた。

漬物もメニューの写真とは種類も分量も違うけど、高菜炒めは美味しかった。


◆希望支払金額:800円(650円は安すぎる)
◆費用対効果度:123%(800円/650円)

日本料理 いさみ
東京都新宿区歌舞伎町1-23-10


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野菜カレー(ベリーホット)@グレートインディア(GREAT INDIA) 百人町店

【激辛カレー】


新宿職安通り沿いにある「グレートインディア(GREAT INDIA) 百人町店」へ。

GREAT INDIA201109

「グレートインディア(GREAT INDIA)」は、池袋・高田馬場・大久保・新宿にかけて数店舗あるインド料理店。かつて、靖国通りから歌舞伎町一番街へ入ってすぐの右側にも歌舞伎町店があったけど、1年持たずに閉店した。

ランチメニュー@GREAT INDIA

同じように都内に数店舗あるインド・パキスタン料理店「シディーク」の向こうを張って、本格的なインドカレーを680円(税別)から提供している。

12時過ぎなのに、先客はたった3人。ちょっと嫌な予感がする。というのも、2年ほど前に入ったときはほぼ満席だったからだ。

「野菜カレー+ライス(714円)」を注文すると、カレーを小鍋に移して温めはじめた。何気なくメニューを見ていると、「ベリーホット」という文字が眼に飛び込んできたので、慌てて「ベリーホットで」と付け加えた。

この店は辛さを選べるのだった。

ランチはアイスコーヒーなどのドリンクがセットになっているのだけど、頼んでもいないのに勝手にラッシーが運ばれてきた。ラッシーは好きなので、まあ、いいけど。

5分ほどで料理が供された。

野菜カレー714円@GREAT INDIA

普通のカレーに比べて、かなり赤い。近くに座ったお客が何事かと目を剥くほどだった。野菜カレーは、マッシュルーム・ジャガイモ・ニンジン・カリフラワー・ダイコン・グリーンピースなど野菜がたっぷりだけど、ソースのカシューナッツペーストがしつこい味になっている。

辛さはそれほどでもないけど、全体的に旨みが少ない気がする。野菜は柔らかく煮込まれているのに、なぜかソースにその旨味が溶け出していない。

サフランの香りはしないからターメリックライスだろうけど、量がとても多い。大盛りをお願いしなかったのに、十分に大盛だった。


◆希望支払金額:714円(あまり美味しくはないけど……)
◆費用対効果度:100%(714円/714円)

グレートインディア(GREAT INDIA) 百人町店
東京都新宿区百人町1-5-4 東都ビル1F


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『無料ビジネスの時代―消費不況に立ち向かう価格戦略』吉本佳生(ちくま新書 924)

無料ビジネスの時代


『無料ビジネスの時代―消費不況に立ち向かう価格戦略吉本佳生(ちくま新書 924)


本書は、古くて新しいとされる無料ビジネスについて、経済社会的な背景に注目しながら、なぜ無料ビジネスが流行する(求められる)ようになったのか? という「動機」に迫ろうとしている。

まず、マクドナルドの「コーヒー1杯無料」と、ミスタードーナッツの「コーヒーお代り無料」の違いから無料ビジネスについて解き明かしていく。著者は、マクドナルド方式の「最初は商品に対する支払いをゼロ円(無料)に設定し、全体としては利益拡大を目指すビジネス手法」を無料ビジネスと定義する。

続いて、共同購入型クーポンと飲食店のビール1杯無料のような無料ビジネスのどちらが生き残るのかを検討している。共同購入型クーポンは運営会社への手数料が20~50%と高率であり、消費者が実際にクーポンを使用する期日まで代金を受け取れないという極めて不利な契約条件になっているという。通常よりも50%OFFの食事券クーポンの場合、出店する飲食店が手にするのは通常価格の25%となるので一般的な仕入れコストの3割を割り込んで赤字になってしまう。この実態を知れば、極端な割引クーポンでまともな料理が提供されるはずはない、と消費者が判断するのは当然のことだ。

さらに、運営会社からは出店企業が最も入手したい顧客情報を提供されないというメリットの少ないビジネスモデルであることが明らかにされる。儲かるのは運営会社だけなのだ。楽天市場が始まった頃の「儲かるのは楽天だけ」という状況のようだ。著者は、共同購入型クーポンについて否定的に考えている。

続いて、東京デズニーランド(TDL)とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の料金設定について考察している。2つのテーマパークは、遠方から来る客に対しては値上げをして、近隣の客に対しては年間パスを値下げするという価格の2重制度を導入している。また、アトラクションを無料にしながら、USJは待ち時間短縮チケットを有料で販売するなど顧客満足度を向上させる仕組みを作っている。TDLは、待ち時間短縮チケットは無料だが手分けして入手できる仕組みを作り家族などのグループに有利にしている。

携帯電話の初期負担ゼロ円販売と無料ゲームについて、個別採算型と総合採算型の無料ビジネスについてそれぞれの仕組みを明らかにしている。

著者が明らかにしている無料ビジネスの仕組みは、

無料ビジネス=最初はゼロ円+利益追求=
値引+販売促進+個人向け(ローン型/株式型)ファイナンス機能

ということである。

著者は、無料ビジネスが流行っている理由を消費不況に立ち向かう価格戦略の1つとして採り入れられていることを明らかにしている。つまり、落ち込んだ消費を惹起するため顧客情報を活用して購買意欲があってもお金のない値引効果の大きな顧客に、戦略的な値引(ゼロ円)で価格差別をするとともに、ローン型や株式型の個人向けファイナンス機能による販売促進を行っているのだ。


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紅焼蟹肉魚翅+(火+考)鴨飯+炒四君子菜@和成豊酒家(バンコク)

中華料理を食べるため、バンコクの地下鉄に乗って終点のホアランポーン駅へ。



バンコクの地下鉄もホームドアが設置されている。ビデオを撮りながらエスカレーターに乗っていると、後ろからタンタンタンと駆け上がってくる足音がして、追いかけてきた警備員の女性に「撮影はダメ」と叱られた。撮影禁止の表示は見かけなかったけど、構内で撮影してはいけないらしい。

横断幕

ホアランポーン駅から中華街に向かうと、金の大仏で有名なトライミット寺院の塀に東日本大震災への義援金の横断幕が貼ってあった。

そういえば、昨日乗ったタクシーのドライバーは、500バーツ(約1400円)を募金したと話していた。おそらく彼の月収は3~5万円程度だろう。タイの人々は、日本人が想像する以上に東日本大震災に心を痛めてくれているのだった。

魚翅の看板

バンコクの中華街には、フカヒレ(魚翅)料理を出す店が並んでいる。

和成豊酒家

どの店で食べようかと歩いているうちに「和成豊酒家」の前へ。入店してから気づいたけど、この店に最初に入ったのは、インドからの帰りに偶然出会った法政大学に留学中の中国系タイ人に連れてきてもらったときだった。はるか昔のことだ。

大きくはない店だけど、ほぼ満席状態の混みようだった。やっぱり安くて美味しい料理を出す店と評判らしい。

フカヒレの他には何を食べようとメニューを見ていると「炒四君子菜」という料理が目に付いた。写真も説明文もなかったので、「四君子」って何が4種類なのだろうと気になったので注文することにした。

「チャーシューと蟹入りフカヒレ鍋(紅焼蟹肉魚翅)300バーツ(約840円)+(火+考)鴨飯(50バーツ、約140円)+炒四君子菜(100バーツ、約280円)」を注文すると、10分ほどでグツグツと猛烈な蒸気を上げながら、まずフカヒレ鍋が到着。

紅焼蟹肉魚翅

長さ10センチほどと小さかったけど、呆れるほどフカヒレがたくさん入っていた。チャーシューよりも蟹肉よりも、スープがすくえないほど小さなフカヒレがゴロゴロ入っていた。モヤシとパクチー(香菜)を入れて食べると、美味しい。

カーオ・ナー・ペッ

すぐに、(火+考)鴨飯(カーオ・ナー・ペッ)も登場。トロトロに煮込まれたアヒル肉がご飯に載っていて、とても美味しい。

炒四君子菜

そして、「炒四君子菜」の正体は、白菜・シイタケ・ホワイトアスパラ・細い海苔を炒めてアンをかけたものだった。これが四君子なの? 期待が大きかっただけにちょっと肩透かしの感じ。決して不味くはないんだけど、あっさりしていた。


安くて美味しいフカヒレスープが食べられるバンコクの中華街


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『動きが心をつくる―身体心理学への招待』春木豊(講談社現代新書 2119)

動きが心をつくる


『動きが心をつくる―身体心理学への招待春木豊(講談社現代新書 2119)


著者は、現代心理学の主流である認知心理学に反対する立場である。

「心」は脳にあるのではなく、体の「動き」にあるとする。現代は、人間の脳が重要であり、脳を調べれば「心」の問題のすべてが解決するかのような流れになっている。しかし、著者は、脳に情報を与えるのは感覚器であり、心は体の動きによって生まれてきたとする。

本書は、脳一元主義に対して、体の動きや感覚が、人間の気分や感情に大きな影響を与えているとする「身体心理学」の入門書となっている。

著者はいつかの造語を用いているが「体動」という概念も著者の発明だ。これは、手を火にかざした時に慌てて手を引っ込める「反射」や四肢や体全体の動きである「動作」ではなく、マッチを擦って紙に火をつけるといった状況の中で意味付けられる反応である「行為」ではなく、体表の微細な反応であり、無意志的であるが意思的な反応もできる、こととしている。体表の筋肉の微細な動きである表情や目線の動きも「体動」だという。(p.43)

確かに、思わず拳を握った時の腕の筋肉がピクリと動くさまや、美味しそうな食べ物を見た時の微細な唇の動きを表現する言葉を私たちは持っていない。しかし、これまで必要がなかったから言葉が生まれなかったとも言える。どうやら「身体心理学」は、我々の体の動きの1つひとつを再検証しなければならないらしい。

また、スキナーが分類した生理的な反射であるレスポデント反応、意志的な反応のオペラント反応の2つの分類に対して、いずれの場合もある反応として「レスペラント(resperant)反応」という概念を提唱している。呼吸は、就寝時も無意識に続けているが、ラジオ体操の深呼吸、あるいはマラソン時の呼吸のように、苦しくて意志的な呼吸と、反射的に激しい呼吸になっている場合とがある、としている。

著者は、動きが心をつくることの根拠として、「われわれは泣くから悲しい、殴るから怒る、震えるから恐ろしい、ということであって、悲しいから泣き、怒るから殴り、恐ろしいから震えるのではない」というウィリアム・ジェームズの説(p.62)を紹介している。われわれは心に支配されているのではなく、環境や自分自身の感覚、動きで感情が左右されるものなのだ。認知心理学や認知神経学では、すでに多くの実験がされて、かずかずの興味深い事例が報告されている。例えば、男性被験者に2人の女性の写真を見せたところ、先に見た方の女性を好きになるという実験もある。

第6章にいたって、ようやく具体的で実践的な呼吸法の解説が始まる。もっと最新の研究が紹介されるのかと思っていたが、丹田呼吸法(腹式呼吸)などの旧来の呼吸法の紹介にとどまる。

200メートルを超える深い海まで吸気装備なしに潜るフリーダイビングの競技者たちは、潜る直前には鳥がついばむように唇を動かして酸素を肺に採り入れている。この呼吸法はおそらく経験的に習得されたものと思われるが、何の器具も使わずにより多くの酸素を身体に取り込む方法としては、最上の方法とされいるのだろう。そうした最新の方法に学んでないのは、この身体心理学が時代遅れのものに思えてくる。

本書で紹介されている緊張を解いて弛緩するための呼吸法は、呼息・腹息・長息である。まず息をしっかり吐いて、横隔膜を上下する腹式呼吸で、ゆっくり息を吸う、ということである。緊張を緩和するために深呼吸が良いことは誰でも知っている。深呼吸することで、呼吸がゆっくりになり、動悸が収まって極度のストレスから開放されることも、必ずしも実践できないとしても知識としては誰でも知っている。ステージに上がる直前の演者が、舞台袖で胸に手を当てて深呼吸する映像は、当事者の緊張感を表す映像として紋切り型に使われるのは誰もが目にしたことのあるシーンだ。

ゆっくり腹式呼吸することで、心が鎮静化し興奮状態を治めることができることは、身体心理学に学ばなくても世の中の常識である。それを実験によって確かめたとしても、何らかの新知見がなく現実をなぞっているだけのようだが、結局のところ学問というものはそういうものなのだろう。

最終章では、心身統一のための体の動かし方をイラスト入りで紹介しているが、いくつかの呼吸法や運動法を短く書いているだけである。

「心と内蔵の関係について心身医学として、最近注目されており、興味深いテーマであるが、これは心が内臓反射に影響するということなので、身体心理学が取り上げる課題ではない。」(p.81)としているが、「身体心理学」の研究領域をその創設者が決定する権利があるとしても、心が内臓反射に影響することが、なぜ身体心理学の研究対象とならないかの説明にはなっていない。

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鳥の唐揚げ定食@鳥扇

新宿大ガードから小滝橋通りを大久保方面に250メートルほど北上し、コンビニのサンクスとセブン-イレブンの間の路地へ左折する。そのまま50メートルほど進み、「新宿タウンホテル」の隣にある「鳥扇」へ。

鳥扇


この店は以前はランチ営業をしていなかったけど、8月半ばごろからランチを始めたのを、私だけでなくいつもコメントを書いていただいているぼんぼんさん」も注目していたようだ。

ランチメニュー@鳥扇

ランチは、鳥の唐揚げ定食・冷製鶏の胡麻だれ定食・鳥そぼろ三色丼温玉のせの3種類でどれも950円。なかなか強気の価格設定だ。

うなぎの寝床のように細長い店内のカウンター席にはワイシャツ姿の5人組がズラリと並び、入口右手のカウンター席には男女が仲睦まじく食事をしていた。

空いているカウンター席に座って、「にんにくは使っていません」と書かれた「鳥の唐揚げ定食(950円)」を注文すると、プレーン(ソルト&レモン)・香味ネギソースおろしポン酢の3種類からソースを選ぶように言われたので香味ネギソースをお願いした。

すると目の前で、調理人がタレに漬け込んだ鶏肉を真っ白な片栗粉につけて揚げ始めた。

7~8分で料理が到着。

鶏の唐揚げ定食950円@鳥扇

まずはソース無しで食べてみると、唐揚げはかなり薄味だった。「香味ネギソース」は、醤油・酢(レモン汁)・ラー油を和えて、刻みネギとおろしショウガを加えたもので、香り高くて美味しかった。

でも、やっぱり唐揚げがイマイチだった。白くてとても上品な鶏肉なんだけど、胸肉だから食感がボソボソしているし、旨みが少ない。この鶏肉は、唐揚げには向いていないと思う。

それに、スープも妙に脂っぽくて鶏の出汁が出ていない。

漬物とゴボウとニンジン、キノコの煮物は美味しかった。


◆希望支払金額:950円(この唐揚げで満足な人もいるかも)
◆費用対効果度:100%(950円/950円)

鳥扇
東京都新宿区西新宿7-16-15 第一歯朶ビル1F


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R.酢豚定食半ラーメン付き@文華楼

傘をささずに立っていたら3秒でパンツまでびしょ濡れになりそうな土砂降りの中、歌舞伎町の真ん中にある「中国料理 文華楼」へ。

文華楼201109

猛烈な雨のせいか、店内に先客は1人だけだった。

水を運んできた中年男性のホール係に「R.酢豚定食半ラーメン付き(750円)」を注文すると、いつものように甲高く鮮やかな声で「酢豚です!」と厨房に向かって叫んだ。

6~7分ほどで料理が到着。

R酢豚定食半ラーメン付き750円@文華楼201109

唐揚げにした豚バラ肉がゴロゴロとたくさん入っている。野菜は、タマネギ・ピーマン・ニンジン。下味がついていた豚バラ肉は、かなり噛みごたえがある。酢豚に入っているガリガリという歯ごたえのニンジンが好きなんだけど、残念ながら薄くスライスしたものだった。タマネギ・ピーマンも私はもっと歯ごたえがほしい。

そして、このソースはケチャップの味が強すぎてあまり美味しくない。

半ラーメンは、中太の縮れ麺でスープが昔懐かしい醤油ラーメンの味。分厚く切られたチャーシューが美味しい。


◆希望支払金額:750円(ボリュームたっぷり)
◆費用対効果度:100%(750円/750円)

中国料理 文華楼
東京都新宿区歌舞伎町1-21-2 文華楼ビル1F


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昼食時は「難民」と化して「新書」を片手に、都内各地を彷徨っています。

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