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昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

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『日本軍と日本兵―米軍報告書は語る』一ノ瀬俊也(講談社現代新書 2243)

日本軍と日本兵


『日本軍と日本兵―米軍報告書は語る一ノ瀬俊也(講談社現代新書 2243)


著者は『皇軍兵士の日常生活』で、第2次大戦中の差別され悲惨な生活を送っていた旧日本兵の実態を公文書や日記、私信を渉猟して明らかにした。

本書は、1942年から1946年にかけて、下級将校と下士官向けに配布された米軍の月刊広報誌『Intelligence Bulletin(情報広報)』を読み解き、当時のアメリカが日本軍と日本人をどうとらえていたかを探っている。

【目次】

第一章 「日本兵」とは何だろうか
第二章 日本兵の精神
第三章 戦争前半の日本軍に対する評価
     ―ガダルカナル・ニューギニア・アッツ
第四章 戦争後半の日本軍に対する評価
     ―レイテから本土決戦まで


『Intelligence Bulletin』では、日本人を次のように分析していた。

・日本人はLとRの区別がつかないので、それらが入った文章を言わせて中国人と区別する(現在でも、欧米人は日本人が話す英語を「Engrish」と馬鹿にしている)。
・日本兵は、規律は守り準備された防御では死ぬまで戦う一方で、予想していなかったことに直面するとパニックに陥る。
・日本兵は、自分で物を考えない。
・日本兵は、さまざまな不平不満を抱えていて、投降させることもできる。

これらは現在でも変わらない日本人の特徴と言えるのではないか。

緒戦で敗退した米軍にとって、日本兵は得体のしれない存在であるだけでなく、卓越した肉体を持つ「超人」であるという神話が醸成されていたらしい。

1943年には『日本兵超人神話の崩壊』という16ページのパンフレットが配布され、ガタルカナル島やニューギニアでの実践経験に基づいて、なぜ日本兵は「超人」ではないかを説明しているという。狙撃が下手で、音もなくジャングルを移動することはなく、十分な備えをすれば夜襲も恐れることはなく、わずかな食料で長期間戦えることもなく、マラリアなどの熱帯病に罹る、という日本兵もアメリカ兵と同じ人間である、という当たり前の事実の確認から始めなければならなかったのだ。

接近戦について面白い指摘がある。日本兵の銃剣術は一撃で敵を殺す単純な「突き」ばかりで、銃床による打撃は少なかったという。これに対し、欧米では銃床による打撃を銃剣術の訓練に採り入れていた。そのため、1943年に陸軍戸山学校で行われた米・英・カナダ兵の捕虜との銃剣術の試合で敗れた日本兵もいたという。接近戦では彼我の体格差が勝敗を分けてしまうのに加え、「突き」ばかりで攻撃する日本兵は芳しい結果を出せなかった。このことを知っていたためか、日本兵は白兵戦を避ける傾向もあったという。

『Intelligence Bulletin』は、日本兵の精神や意識、士気や死生観、性の問題についても詳しく分析している。

捕虜となり1年後に解放された米軍軍曹の観察では、同じ日本兵でも都会出身者と田舎出身者で温度差があったという。都会出身者は映画などを通じて親米的であり、戦争を倦み呪っていて戦死して靖国神社に祀られることを望んでいないが、田舎者は殉国イデオロギーに染まっていて靖国神社に祀られることが最高の名誉だと考えていた、と分析している。

勝新太郎主演の映画『兵隊やくざ』シリーズでは、入隊したばかりの初年兵は、奴隷のように働かされ、理不尽にも古参兵から鉄拳制裁を受け続ける状況を描いていた。「好戦的で高圧的な職業軍人の将校・下士官・古参兵」対「厭戦的で従順な徴兵された兵」という単純な構図に、懲役か軍隊の選択を迫られて入隊したやくざ上がりの勝新が反抗する、というストーリーが毎回繰り返された。

「1年奴隷、2年人間、3年天皇、4年神様」と、体育大学の学生から聞いたことがある。その体育大学では、運動部を退部することは大学退学を意味するから、1年生の間は上級生のしごきやどんなに理不尽な注文にもひたすら堪えるしかない、ということだった。そんな愚かな慣習は止めればいいのにと考えるのが普通だが、奴隷から人間になるとヒトは容易く不合理で理不尽な態度をとれるらしい。大学の運動部が軍隊式と言われる所以だ。

元捕虜の軍曹は、日本軍の戦地における死者の弔い方についても詳しく報告している。3×8フィート(0.9×2.4メートル)の穴を掘り、木を詰めて遺体を置き、その上に木を置いて火葬していたという。中隊全員が礼装で整列し、隊長の演説後に焼香していたという。こうした葬式を除き、宗教的儀式を催したことは1度もみたことも聞いたこともない、と書かれている。著者は、「日本軍ほど宗教性の薄い軍隊は世界史的にみると実は異質な存在なのかもしれない」(p.92)と指摘している。

日本軍では戦死者が手厚く葬られる一方で、戦傷者や病人は苛烈な扱いをされた。撤退の際に歩けない者は置き去りにされ、引き金を引ける者は自死することが指導された。

日本兵は、捕虜になれば米軍に殺されると教育されていたためと、東条英機が制定した『戦陣訓』の「生きて虜囚の辱めを受けず」によって捕虜になる者は少なかった。しかし、米軍は日本兵を捕虜にすることは自軍の損害を少なくするだけでなく、日本軍の士気を下げる効果があると認識していた。そのため、投降兵を殺さないように指示し、捕虜に拡声器を用いて投降を呼びかけさせたり、自陣に戻り仲間を連れて投降させたりした。

このとき、米軍が利用したのが日本人の「貸し借り」に関する考え方だったという。日本人は大きな借りを受けると、同等以上を返さなければ「恥」であるとする傾向があると看破していたのだ。投降すれば殺されると教えられていたのに、命を救われ厚遇された日本兵は、積極的に米軍に協力して情報を提供し、味方の兵を連れ帰る任務も志願した。しかも、ほとんどの場合に米軍のもとにちゃんと戻ってきたという。

本書の後半では、ガタルカナル・ニューギニア・アッツの戦争前半における日本軍の戦術や防御術について、米軍が実に詳しく分析していたことが紹介されている。

日本軍の戦法は柔術に喩えられる。奇襲と欺騙(きへん)に重きを置き、予想を裏切る場所と時間の攻撃に向けて努力する。(p.115)

火器・兵力・兵站のいずれも劣る日本軍にとって短期決戦のための奇襲攻撃しか選択できなかったのだ。

ガタルカナルやビルマなど各戦地における日本軍の地下陣地と防御戦術についても、米軍には詳細が明らかにされていたようだ。さらに、 『Intelligence Bulletin』1945年1月号の「日本軍戦術」では、日本軍が確立されたワンパターンの戦術しかとれないと評価している。

多くの指揮官が状況の変化に応じて作戦を変更する能力の欠如を示し、性急で無駄な努力によって兵力を無駄にする。(p.175)

戦場ごとの戦術だけでなく戦略のレベルでも、奇襲攻撃一辺倒で予備隊を作らず、大兵力を集中させるが連合軍に迂回されて孤立し壊滅する、というガタルカナル戦と同じワンパターンを繰り返したからだ。

『Intelligence Bulletin』には、もちろん米兵の士気を鼓舞するプロパガンダ的な側面があったのは間違いないだろうが、米軍によって日本軍は丸裸にされ、その情報が将兵に共有されていたのだ。


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■過去記事
『皇軍兵士の日常生活』一ノ瀬俊也


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牛ロースカツ膳@太樹苑 西新宿店 Part1

レアな牛ロースかつを提供している西新宿の「太樹苑 西新宿店 part1」へ。この店のランチは平日だけなので金曜日に訪れた。

この店は最寄り駅が東京メトロ丸ノ内線西新宿駅だけど、 JR新宿駅西口から歩いても10分とかからない。でも、青梅街道に面していないので気づかないうちに通り過ぎていた。

上を見ながら新宿駅方面に戻ると、ちゃんと看板があった。

脇の路地を10メートルほど入ると店はある。

太樹苑西新宿店

店内は焼き肉店とは思えないシックな内装で、ジャズピアノのBGMが流れていた。14時近かったため6席のカウンターと4人がけテーブル3卓に先客は8人ほどで、奥の小上がりには何組かの先客がいた。

メニュー@太樹苑西新宿店

カウンター席に座り、「牛ロースカツ膳(950円)」を注文した。

小さなことだけど、水を入れたグラスがくすんでいた。スタッフはグラスもちゃんと洗うこと。

7分ほどで料理が供された。

牛ロースカツ膳950円@太樹苑西新宿店

直径5センチほどのカツが4個でそれぞれ3つに切ってある。

牛ロースカツ膳アップ@太樹苑西新宿店

肉の厚さは1.5センチほどで、熱が入って白くなっているのは表面の1ミリほどで、内部は本当にレアだった。衣はごく細かいパン粉で薄く付いている。

マスタードと少し甘い醤油ダレを付けて食べると柔らかさに驚いた。脂身はほどとんどない赤身で、ヒレ肉のようなソフトな噛み応えでとても美味しい。ピンク色の岩塩とコショウをミルですりつぶして食べても、何の臭みもなくてしみじみ美味しい。

食べているうちに、肉を食べた充実感が胃袋にドンと響いてきた。

千切りキャベツにはニンニクが効いた大根おろしのドレッシングが付いていたけど、カツを付けて食べても美味しかった。

ご飯はコシヒカリっぽい粘りがあって美味しかったけど、味噌汁はしょっぱくて飲み干せなかった。

でも、お勧めです


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◆希望支払金額:1200円(次は練りワサビ持参で食べよう)
◆費用対効果度:126%(1200円/950円)

太樹苑 西新宿店 Part1
東京都新宿区西新宿7-23-1 TSビル1F
営業時間:[ランチ]11:30~15:00 ※平日のみ
     [ディナー]17:00~1:00
定休日:年末年始


Googlemapの大きな地図で見る

※JR新宿駅西口を出て左に進み、小田急ハルクの前を通って横断歩道橋で青梅街道の北側(進行方向右側)の歩道を300メートルほどまっすぐ進む。セブン-イレブンを通り過ぎて蕎麦屋の横の路地の10メートル先の左側に店はある。

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『精神医療ダークサイド』佐藤光展(講談社現代新書 2231)

精神医療ダークサイド


『精神医療ダークサイド』佐藤光展(講談社現代新書 2231)

帯に「これはフィクションではありません!」とあるが、本書は、まるでサスペンス小説やホラー映画のような身の毛のよだつ日本の精神医療の実態を描いている。

著者は、読売新聞医療部の記者。これまで新聞紙上で日本の精神医療について何度も警鐘を鳴らしている。

【目次】

第1章 誤診 
第2章 拉致・監禁
第3章 過剰診断
第4章 過剰投薬
第5章 処方薬依存
第6章 離脱症状との闘い
第7章 暴言面接


まずは誤診。

冒頭から恐ろしい事例が紹介されている。母親が精神疾患の悪化で入院したため児童養護施設に入れられた2人の息子が、寝付けない・粗暴などの理由で精神科医の診断を受けて抗精神薬を投与され、中2の兄はよだれを垂らし、小6の弟は失禁でズボンを濡らしていたという。2週間ほどで投薬を止めさせたため大事には至らなかったようだが、2009年に四国で起こったことだ。

精神科は血液や画像診断など客観的な診断方法がない。医師は患者との面談によって診断しているが、環境要因について十分な聞き取りをしなかったり、発達障害などについて十分な知識がないこともあって誤診が相次いでいるのだ。

もっと恐ろしいのは強制入院。

弟の妻との不仲から両親によって強制入院させられ、統合失調症と診断されて10か月入院した女性の事例や、10年以上も強制入院させられ病室の窓に訪れた野良猫の首に手紙を括りつけて救出された事例が紹介されているが、恐ろしさに言葉を失うしかない。

1990年代に「うつは心のかぜ」という「うつ病キャンペーン」が製薬会社によって展開された。抗うつ薬のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の国内販売に合わせたものだった。それによって、うつ病患者数は9年で2.4倍に増え100万人に達した。製薬会社が引き起こした過剰診断である。

軽度のうつ病に対しても、まるで市販の風邪薬のように抗うつ薬のSSRIが大量に処方されることとなった。若年患者には、自殺企図や衝動化などの副作用が指摘されていたのにもかかわらずである。2010年になってようやく軽度のうつ病に対しては薬剤投与のみではないとするガイドラインが日本うつ病学会によって発表されたが、SSRI発売前の患者数に戻ったわけではない。

精神疾患の診断には米国精神医学会が作成した国際的診断基準の「DMS」が使われるが、これにも問題があるという。例えば、1994年に「DMS-Ⅳ」が発表されて以降、アメリカでは「注意欠損障害 3倍」「自閉症 20倍」「小児双極性障害 20倍」と異常な患者数の増加が報告されている。基準の見直しで、それまで病気と診断されなかった子どもたちが精神疾患とされるようになっているのだ。

過剰診断がされているだけでなく、過剰投与も問題だ。

日本はベンゾジアゼピン系睡眠薬の投薬量が異常に多いと批判されている。欧米では、ベンゾジアゼピン系は「単剤使用・4週間以内」などの厳しい条件下でしか投与されないが、日本では「多剤使用で10年以上」にわたって投与されることも珍しくない。ベンゾジアゼピン系で問題となるのが依存性だ。

ベンゾジアゼピン系を中心とした抗不安薬・睡眠薬は大麻やヘロインよりも精神依存と身体依存が生じやすく、耐性形成の生じやすさは覚せい剤と同等(p.237)

ところが、多くの精神科医がベンゾジアゼピン系を「副作用が少なく、長期使用も安全」として投与しているという。長期投与で依存となると、薬を止めたときに離脱症状(禁断症状)が起こって長年苦しめられることになる。しかし、精神科医たちは、離脱症状を防ぐとして漫然投与を続けている。常用量依存が医院経営の安定化につながるためである。

ベンゾジアゼピン依存症から脱するための手引書「アシュトンマニュアル」は世界中で使われているが、驚くことにその日本語版を制作したのは精神科医ではない。日本で治療を受けて薬剤の離脱症状に苦しんだニュージランド人と日本人の患者によって翻訳されたのだ。日本の精神科医たちは、処方薬依存症治療の世界的権威である英国ニューカッスル大学名誉教授ヘザー・アシュトンが制作した「マニュアル」を日本語に翻訳しようともしなかったのだ。

本書では触れていないが、日本は諸外国に比べ、精神科のベッド数が異常な数値になっている。OECDの調べでは、2011年の1000人あたりのベッド数は、日本が27床で、ドイツの2.25倍、韓国の3倍、イギリスの4.5倍、アメリカの9倍、精神科のベッド数ゼロを目指しているイタリアと比べると実に27倍だ(Psychiatric care beds
Per 1000 population, OECD
)。

精神科のベッド数を減らす世界的な潮流の中で、日本の精神科のベッド数は、その数の異常性が世界中から指摘されている。しかし、入院患者を減らすことは民間病院の経営を圧迫し閉鎖を意味するため、政府はベッド数の減少を強制できない。

どうしてこんな異常事態になっているのか。

昭和25年に、座敷牢のような「私宅監置」を禁止し、精神障害者を開放する目的で「精神衛生法」が制定された。同法で各都道府県に精神病院の設置することが義務づけられたが、公立の精神病院の設置は困難だった。そこで私立の精神病院が大量に新設されたのだが、このなかに医療とは全く関係のない業者や暴力団の親分が設立したと噂される精神病院まであったという。

日本の精神医療は、ダークサイドどころかブラックが少なくないのだ。



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15種類の野菜カレー(超辛)@まんてんspice

三鷹にあるスープカレー専門店「まんてんspice」へ。

この店は、ゴージャスな野菜カレーを提供している「みたか カレーの日」を訪ねる途中で見かけた店。

この店は、TVチャンピオン「北海道味覚王選手権」の優勝者がプロデュースしたスープカレーの専門店だという。誰それが「プロデュースした」という飲食店があるけど、英語の原義とは違って広範な意味に使われていて便利な和製英語だ。プロデュースというのは、経営という意味ではないだろう。

三鷹駅から南に900メートルほど歩いたところに店はある。

まんてんspice

店は、ポラリスというパン屋の奥にある。4人がけテーブル席5卓、2人がけテーブル3卓と3人がけソファーが2つあって、スープカレー専門店ではあるけどパン屋のイートイン・スペースにもなっている。だから、ドリンクだけを注文してパン屋で買ったパンを食べているお客もいる。

メニュー1@まんてんspice

厚労省推奨の1日分の野菜350gが入った野菜カレーが人気らしい。

メニュー@まんてんspice

メニューによると、辛さは5段階から選べる。ご丁寧にもスープカレーの食べ方の説明まで書かれていた。

辛さ@まんてんspice

「15種類の野菜カレー(1000円)」「超辛」で注文すると、10分ほどで料理が供された。

15種類の野菜カレー1000円@まんてんspice

ナス、カボチャ、レンコンとピーマン、パプリカ(赤と黄)、カリフラワー、ブロッコリー、ニンジン、オクラ、ベビーコーン、絹さや、ブナシメジ、キャベツ、ジャガイモと野菜がたっぷり入っている。大ぶりに切ってあるので、ナイフで小さく切りながら食べる。すべての野菜がそれぞれに程よく加熱されている。じっくり素揚げされたカボチャが甘い

15種類の野菜カレー部分@まんてんspice

スープ状のカレーは、最初の一口はスパイスが喉を強烈に刺激したけど、2口目からは骨付鶏を煮込んだ旨みが溶け込んでいてとても美味い。でも「超辛」を頼んだはずなのに全然辛くなかった。レモンの小片を絞ると、さらにマイルドになった。

カレーも野菜もかなり美味しいのだけど、際立った特徴はなくて驚きや感動がない

なんか、とても惜しい気がする。


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◆希望支払金額:1000円(美味しいスープカレー)
◆費用対効果度:100%(1000円/1000円)

まんてんspice
東京都三鷹市下連雀4-15-41 ベーカリーショップ・ポラリス内
営業時間:[ランチ]11:00~14:00
     [ディナー]17:30~22:00
定休日:無休


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※JR中央線三鷹駅南口を出て900メートルほど南下した左側に店はある。


→【激辛カレー】


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『炭水化物が人類を滅ぼす―糖質制限からみた生命の科学』夏井睦(光文社新書 663)

炭水化物が人類を滅ぼす


『炭水化物が人類を滅ぼす―糖質制限からみた生命の科学夏井睦(光文社新書 663)


本書は、糖質制限食によって半年で11キロの減量に成功して高血圧を克服した著者が、その体験の理論的解説をしているだけでなく、地球における生命の誕生や人類の歴史にまで踏み込んでいる。

著者は、当ブロクで以前紹介した『傷はぜったいに消毒するな』で、傷を消毒しない/乾燥させない「湿潤療法」を提唱し、医学の常識を覆した内科医。

著者が創始した傷の湿潤療法は、傷や火傷を消毒せず乾燥を防ぐことで、痛みが少なく治癒が早く傷跡が残りにくい治療法で、「傷は消毒・乾燥する」という常識に真っ向から反する。まだ多くの医療機関に取り入れられているわけではないが、すでに専用のプラスターも販売されていて徐々に広がりつつあるようだ。

【目次】

1 やってみてわかった糖質制限の威力
2 糖質制限の基礎知識
3 糖質制限にかかわるさまざまな問題
4 糖質セイゲニスト、かく語りき
5 糖質制限すると見えてくるもの
6 浮かび上がる「食物のカロリー数」をめぐる諸問題
7 ブドウ糖から見えてくる生命体の進化と諸相
8 糖質から見た農耕の起源


著者は糖質制限を単身赴任中に始めたという。そのころの著者の食事は次のようなものだった。

 朝食:オールブランなどのシリアルと牛乳
 昼食:病院の売店で買った弁当
 夕食:居酒屋で野菜炒めと焼き魚+焼酎
 晩酌:つまみ無しで日本酒、焼酎、ウイスキー

著者は、たまたま糖質制限食ブームの火付け役となった江部康二氏(京都・高雄病院理事長)の紹介記事を読んで、昼食の弁当のご飯を半分残し→3分の2残しと減らし、日本酒を飲むのを止めたところ、2週間後には「痩せたね」と言われるようになり、半年後には11キロの減量に成功して医学部卒業時と同じ体型になったという。

しかも、著者は50歳前後には150/100mmHgという高血圧患者で、中性脂肪とLDLコレステロールも高い高血圧症+高脂血症患者だったが、糖質制限開始から5か月後には124/82mmHgと血圧が正常値になっただけでなく、中性脂肪とLDLコレステロールの値も正常化していたという。降圧剤も飲まず、運動もしていないにもかかわらずである。

この間、著者のしたことは昼食のご飯を食べなくなったことと、晩酌で日本酒を飲まなくなったことだけだった。

著者の食生活は糖質制限食を採り入れる前から糖質を大量に摂取するものではなく、さらに本格的に初めてからは江部康二氏の推奨するスーパー糖質制限食に近いものだった。

 ◇プチ糖質制限:夕食のみ主食抜き
 ◇スタンダード糖質制限:朝食と夕食のみ主食抜き
 ◇スーパー糖質制限:三食ともに主食抜き
  
本書でショックだったのは、飲料や食物に含まれる糖質を角砂糖の数に置き換える喩えだ。

6枚切り食パン1枚には32グラムの糖質が含まれるので8個分の角砂糖(1個4グラム)に相当するという。トースト2枚で16個の角砂糖に相当する。同じく、うどん1玉は角砂糖14個分。砂糖=糖質だから当然のことだが、糖質の量を角砂糖に置き換えるのは視覚的でわかりやすい。

さらに、著者は食品のカロリーについても疑問を呈している。

栄養学では、タンパク質4キロカロリー、脂質9キロカロリー、炭水化物4キロカロリーということになっているが、このカロリーという概念は食物を燃焼して得られた概算値を元に算出されている。つまり、 カロリーは「食物を空気中で燃やして発生した熱量」から「同量の食物を食べて出た排泄物を燃やして発生した熱量」を引いた値から計算されている。しかし、細胞内で起こる代謝は燃焼とは異なるし、食物に含まれるカロリー以上のエネルギーを食物から得ている動物が多数存在している。人間も経口摂取した食品からだけ栄養を得ているわけはない。腸内細菌との共生関係によってさまざまな栄養が作られているからだ。

必須脂肪酸や必須アミノ酸など脂質とタンパク質は体内で産生できないため摂取する必要があるが、ブドウ糖はタンパク質から「糖新生」という仕組みで産生できるため、摂取しなくても大丈夫なのだ。しかし、WHOや日本の厚労省は、炭水化物・脂質・タンパク質を55〜75%・10〜15%・15〜30%で摂取することを推奨している。ところが、これは砂糖に置き換えれば驚くべき数値なのだ。

成人男性は「1日あたり2400キロカロリー必要」とされるが、WHOや厚労省の推奨する割合の炭水化物量は、ご飯4杯、パン6枚、うどんや蕎麦を3杯ということになる。炭水化物を砂糖にすると330〜450グラムという数値になる。3回に分けると砂糖110〜150グラムということになり、角砂糖で28〜38個という恐ろしい分量になるのだ。

糖質制限は、血糖値を高めるのは糖質だけだから、糖質の摂取を制限すれば生活習慣病の2型糖尿病を抑えることができる、という当たり前の治療法だ。しかし、ブームになるにつれて、糖尿病学会などから激しい批判にさらされている。著者によれば、糖尿病患者を「飯の種」にしている医師や製薬メーカーにとって、誰でも簡単に始められて効果の高い糖質制限は脅威そのものだからだという。

本書の中盤以降は、ブドウ糖代謝や脂質代謝をもとに生命の誕生の謎や農耕による人類の歴史について大胆な仮説を展開している。

炭水化物が「人類を滅ぼす」と大げさなタイトルになったのは、大量の穀物生産のための灌漑農業によって世界中で地下水が枯渇するとともに農地が塩害等で、穀物生産は限界を迎えつつあることを示しているのだ。


(2014-7-19追記)
江部康二氏のブログによれば、医師向け雑誌『日経メディカル』が実施したオンラインアンケートで、20〜70代の医師2263人のうち、「糖質制限」を15.1%が「支持する」と回答し、「どちらかと言えば支持する」と回答した43.2%と合わせると、過半数の医師が「糖質制限」を支持していて、3人に1人は自らも糖質制限を実行していることがわかったという。



(2014-3-5追記)
北里大学糖尿病研究センターから糖質制限食vsカロリー制限食に関する報告が、1月中旬、日本内科学会の英文誌に掲載されたという。12名ずつの2型糖尿病患者に糖質制限食とカロリー制限食を実施したところ、試験開始6カ月後に糖質制限食群でのみ、HbA1cが有意に改善したのである。しかも、改善幅はカロリー制限食群よりも大きかった。中性脂肪値も糖質制限食群でのみ、有意に改善したのだ。(DIAMOND ONLINE『ようやく日本人のエビデンス登場―糖質制限食vsカロリー制限食』)



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糖質制限の関連書籍
『腹いっぱい食べて楽々痩せる「満腹ダイエット」』江部康二
『外食・ズボラ・満腹OKダイエット』桐山秀樹


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一日分の野菜カレー(10辛)@野菜を食べるカレーcamp 代々木本店

代々木にある「野菜を食べるカレーcamp 代々木本店」へ。

野菜を食べるカレーcamp

14時過ぎに訪れると、6人がけテーブル3卓、8人がけテーブル1卓の店内は、お客で埋まっていた。お客はほとんどが若い女性。カレーを「野菜料理の一種」と定義している店だけあって女性人気が高いのだろう。

手前の6人がけテーブルに1人で座っている青年がいたので、メニューを運んできたスタッフに「そこでいいよ」と指さしたら、「ウチは相席をやっていないんです」と言われたので、調理を見ながら待つことにする。

 ・一日分の野菜カレー 990円
 ・トマトとなすのピリ辛炒めカレー 890円
 ・おくら、長イモ、納豆のネバネバカレー 990円
 ・トマトと生姜のチキンカレー 990円

一番人気だという「一日分の野菜カレー(990円)」を注文。

しばらくして、厨房から「3辛です」という声がしたので尋ねると、1辛20円でいくらでも辛くできるという。これまで出した最高は20辛だけど、お勧めは「5辛」だという。辛さはハバネロで調整していて、「20辛になると、においで店内がすごいことになるんです」というので、無難に「10辛(200円)」でお願いした。

一日分の野菜カレー」は厚労省が1日分の摂取量として推奨する350gの野菜が入っているらしい。

厨房には切った野菜が入ったプラスチック容器が並んでいる。タマネギ・パプリカ(赤と黄)・ジャガイモ・サツマイモ・カボチャ・レンコン・ナス・コーン・エノキダケ・プチトマト・小松菜などで、根菜は下茹でしてある。注文を受けると野菜を素揚げし、挽肉入りカレーソースとごまペーストソースの2種類に揚げた野菜とトマトを加えて炒め煮していた。

10分ほどでテーブル席に案内され、冷水の入ったステンレス製カップと魔法瓶、スプーンやナプキンの入った飯盒が届けられた。スプーンはスコップ型だった。

魔法瓶と飯盒@野菜を食べるカレーcamp

この店では、スタップは「camp」と大きく書かれたTシャツを着て、キャップ用のキャップをかぶっていて、単なる店名ではなくコンセプトを統一している。

さらに待つこと10分ほどでようやく料理が供された。

一日分の野菜カレー990円@野菜を食べるカレーcamp

鉄製の小型フライパンに大きく切った野菜がゴロゴロと入っていて、カレーソースがグツグツと煮立っている。カレーソースが少ないので、野菜カレーというよりも野菜のカレー和えという見た目。

スプーンはスコップ型で、ショットグラスで供されたトマトのサラダにも、小さなスコップ型スプーンが添えられている。

一日分の野菜カレー部分@野菜を食べるカレーcamp

10辛だけどそれほど辛くない。耳の先端が少し温かく感じたのと、頭頂部に少し汗をかいただけだった。それにカレー自体にはあまり旨みを感じられないし、野菜もあまり美味しくない。カレーソースの旨さの違いはもちろんだけど、野菜も完璧な素揚げだった「みたか カレーの日」や「すぷーん」の比べるとかなり落ちる。

野菜がゴロゴロ入っているのは嬉しいけど、野菜が大きすぎてスコップ型のスプーンでは食べにくいし、サツマイモの1つは下茹でが不十分でガリガリとした食感だった。

貯めればトッピングなどが無料になるクーポン券をもらったけど、再訪することはないだろうなあ。

女性人気の店にもハズレはある。


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◆希望支払金額:990円(不味くはないけどカレーの旨みが少ない)
◆費用対効果度:83%(990円/1190円)

野菜を食べるカレーcamp 代々木本店
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-29-11 玉造ビルII BF1
営業時間:11:30~22:30
定休日:日曜日


Googlemapの大きな地図で見る
※JR山手線代々木駅西口を出て、宝くじ売り場と立ち食いそば店の間の路地に入り250メートルほどまっすぐ進む。山手線のガードをくぐり、埼京線の踏切を渡ってしばらく歩くと、右手前方に「CoCo壱番屋」が見えてくる。その隣に店はある。


→【激辛カレー】


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『現代オカルトの源流―霊性進化論の光と影』太田俊寛(ちくま新書 1022)

現代オカルトの源流 

『現代オカルトの源流―霊性進化論の光と影太田俊寛(ちくま新書 1022)


「オウム真理教」や「幸福の科学」は、ドイツ系ロシア人ブラヴァツキー夫人の「神智学」の影響を受けているという。

本書は、神智学の思想誕生から、現代オカルティズムに与えた影響を詳しく解説している。

【目次】

第1章 神智学の展開
  神智学の秘密教義—ブラヴァツキー夫人
  大師のハイアラーキー—チャールズ・リードビーター
  キリストとアーリマンの相克—ルドルフ・シュタイナー
  神人としてのアーリア人種—アリオゾフィ
第2章 米英のポップ・オカルティズム
  輪廻転生と超古代史—エドガー・ケイシー
  UFOと宇宙の哲学—ジョージ・アダムスキー
  マヤ暦が示す二〇一二年の終末—ホゼ・アグエイアス
  爬虫類人陰謀論—デーヴィッド・アイク
第3章 日本の新宗教
  日本シャンバラ化計画—オウム真理教
  九次元霊エル・カンターレの降臨—幸福の科学


著者は、「人間」が輪廻転生を繰り返しながら霊性のレベルを向上させて「神人」という神的存在に近づき、それができない者は「獣人」へと堕落する、とする考え方を「霊性進化論」と名付けている。それを体系化したのがブラヴァツキーである。

ブラヴァツキーは、しばしば精霊と会話をする夢見がちな少女だったが、17歳の時に20歳以上年長の夫と結婚すると情緒不安定となり、3か月後には家を飛び出して放浪生活に入った。その後、著名な霊能者の助手を務め、フリーメイソンの組織に接触したり、さまざまな魔術や秘術の教義を学んだという。やがてニューヨークに渡り、当時流行っていた心霊主義に触れるうちに、彼女はチベットで大師の指導を受けたと自称するようになり、やがて「神智学」を創設する。

「神智学」における霊性進化論の中心要素を著者は次のようにまとめている。

(1)霊性進化:人間の本質は霊体にあり、それを進化させるのが人生の目的である。
(2)輪廻転生:人間は、地上界への転生を繰り返して霊性を進化させる。地上での行いは「カルマ」として蓄積し、死後のあり方を決定する。
(3)誇大的歴史観:個人の歴史は、天体・人種・文明等の歴史全体と相関関係を持つ。
(4)人間神化/動物化:人間は霊的な成長を遂げた結果として神のような存在に進化しうる。しかし、物質的快楽に耽る者は動物的存在に退化する。
(5)秘密結社の支配:人類の進化全体は、大師・大霊・天使などと呼ばれる高級霊が結社を形成して管理・統括している。その働きを妨害する低級霊も秘密結社を組織している。
(6)霊的階層化:人間・文明・人種は、霊格の高さに応じて階層化されている。神や天使の正体は高級霊であり、悪魔や動物霊は低級霊である。
(7)霊的交信:高級霊は、宇宙の構造や人類の運命などあらゆる真実を知悉しており、霊媒となる人間にメッセージを送る。
(8)秘教的伝統・メタ宗教:霊性進化に関する真理は、諸宗教に断片的な形で受け継がれている。

1859年11月24日に出版されたダーウィンの『種の起源』は、西欧諸国の宗教・思想に革命的変革を強いるものだった。人間が動物から進化した、というのは、神が人間を作ったとするキリスト教の教えを完全に否定するものだったからだ。

「人間の霊性が進化する」という思想は、ダーウィンの『種の起源』が発表された以降に誕生している。キリスト教は、天文学の発展によって地球が宇宙の中心に存在するのではなく無数に存在する星の1つにすぎないことが証明され、さらに「人間」は神が創造したのではなく生物の進化によって現在の姿になったとされ、信仰上の危機を迎えた。それを克服するために生み出されたのが、霊も進化するという思想だった。

ブラヴァツキー、オルコット、リードビーターといった初期の神智学の代表者たちは、その多くが何らかの仕方でフリーメイソンの組織と接触しており、ある側面において神智学協会は、「神秘主義的フリーメイソン」の一種であったと見ることもできるだろう。(p.61)

霊性進化論は、ブラヴァツキー以降にはチャールズ・リードビーターやルドルフ・シュタイナーに引き継がれ、やがてナチスのアーリアン学説へとつながっていく。

ナチズムにおける民族的運動が、通常の近代的ナショナリズムの範疇を遥かに超える暴挙に結びついた原因の一つとして、霊性進化論に基づく特異な世界観からの隠然たる影響があった。(p.104)

第二次大戦後の冷戦化には、アダムスキー型UFOで有名なジョージ・アダムキーによってUFOに乗った宇宙人の来訪という新たなストーリーが語られるが、彼の思想も霊性進化論の一変種であった。

オウム真理教が地下鉄サリン事件によって「獣人」を殲滅し「神人」による新しい国家を創造しようとした荒唐無稽な妄想は、オウム真理教のオリジナルではなく「霊性進化論」に基づいているという。「幸福の科学」も、神智学とスピリチュアリズム、伝統仏教などさまざまな宗教を折衷して高橋信次が起こした「GLA」を、大川隆法が学んでさらにさまざまな宗教的エピソードをまぶして作り上げたものだ。

最後に著者は、霊性進化論の「負」の側面を3つ指摘している。「霊的エリート主義の形成」「被害妄想の昂進」「偽史の膨張」である。

オカルティズムに限らず宗教の危険性は選民思想にあると思う。選ばれた人間のみが救われるとする教えは、実は数少ないエリートのための教えではない。むしろ才能を生かせず不遇にあり、差別され、現状に不満のある者に希望の光を与える仕組みだ。輪廻転生思想と融合し、現状は幸福に包まれている者も来世には終末の後には不幸のどん底に転落し、現状は不幸の私が選ばれて幸福を享受するのだ、と教えているからだ。

宗教団体は、社会から批判を受けると闇の勢力から攻撃を受けていると主張する。組織の靭帯を強化するには敵の存在が不可欠になると同時に陰謀論に飛びつく。

そして、「霊魂は死後も存在して転生を繰り返す」とする霊性進化論は浅薄な宇宙論やアトランティック大陸などの超古代文明論へと結びつき、光の勢力と闇の勢力による最終戦争論やハルマゲドンといった妄想へと発展するのだ。


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ベジタブルカレー(ベリーホット)@モティ 赤坂TBS前店

日枝神社00

ふと思い立って赤坂の山王日枝神社に初詣に行った。江戸城の総鎮守であり、かつては官弊大社だったこの神社はなぜかあまり人気がない

日枝神社02

三が日を過ぎたとはいえ、5分ほど並ぶだけでお参りできた

日枝神社01

帰りはTBSの近くにある「モティ 赤坂TBS前店」へ。

モティ

正月休みが多い店の中、この店以外にもエスニック系の店は普通に営業していた。

東京メトロ丸ノ内線・銀座線赤坂見附駅の近くにあった「モティ」にはよく通ったけど、こちらの店はなぜかあまり美味しくないので1〜2度しか入ったことがなかった。

14時近かったけど、60席もある広い店内に先客は若い女性2人組だけだった。

ランチメニュー@モティ

窓際の席に案内され、休日ランチスペシャルの「Aセット ベジタブルカレー(1150円)」ベリーホットで注文した。メニューには書かれていないけど、「モティ」では追加料金無しでミディアムホットやベリーホットと辛さを注文できる。ナン・白いご飯・バターライスからバターライスを選択し、 ドリンクはコーヒー(ホット・アイス)、アイスティ、ラッシーからラッシーを注文。

すぐにラッシーが運ばれ、5分ほどで料理が供された。

ベジタブルカレー@モティ

久しぶりに食べるベジタブルカレーはドロリとしていて、ニンジンやインゲンがゴロゴロと入っている。カシューナッツペーストをベースにしているので、野菜カレーなのに濃厚な味で美味しい。最初の一口は辛さが喉を強烈に刺激したけどすぐに慣れた。

赤坂見附店で食べたベリーホットはもっと強烈だった記憶がある。食べた後に胃袋から食道にかけて辛さが数時間は持続し、ゲップをするたびにスパイスのにおいがしたものだった。

ベジタブルカレー1150円@モティ

そういえば、以前、赤坂見附店でベリーホットを食べていると、隣のテーブルにとても可憐な女性が1人で座ってベジタブルカレーのベリーホットを注文した時のことを思い出した。

恐らく誰かに「モティで食べるなら、ベジタブルのベリーホットだよ」とでもからかわれたのだろう。注文に驚いたインド人スタッフが「とても辛いけど大丈夫?」と何度も念を押したけど、「大丈夫です!(キリリ)」と意地を張った。

本当に大丈夫なんだろうかと、それとなく見ていると、彼女は料理が供されたのを見た瞬間に眉尻を少し上げ、カレーを一口含んだ時にはまるで棒でも飲み込んだみたいに固まった。すぐに顔中から汗が吹き出して綺麗なお化粧をドロドロに溶かしてしまった。

若い女性には優しいインド人スタッフが「辛くないカレーと替えましょうか」と何度か声を掛けたけど、「大丈夫です!(キリリ)」と宣言してしまったからか申し入れを拒否して、カレーを2口、ご飯を4分の1ほど食べただけで帰っていったっけ。可哀想に。

この店で残念だったのは、バターライスがベチャベチャしていたこと。水を多く入れすぎて炊いたらしい。

ラッシーはクリーミィで美味しかった。


◆希望支払金額:950円(たまたまだろうけどライスが不味かったので)
◆費用対効果度:82%(950円/1150円)


モティ 赤坂TBS前店
東京都港区赤坂2-14-31 金波ビル3F
営業時間:[ランチ](月~土)11:30~15:00
          (日祝)12:00~15:00
     [ディナー]15:00~23:00
定休日:無


Googlemapの大きな地図で見る

※東京メトロ千代田線赤坂駅の2番出入口を出てすぐ右へのビルの3階に店はある。


→【激辛カレー】



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おせち料理@Sさん宅

美味しいおせち料理を頂戴するため、例年と同じく友人のSさん宅へ。

おせち料理01

「12月はとても忙しかったから手抜き」と奥さんは仰ったけど、いつものようにとても美しく美味しそうだった。いくつかは買ってきたものだけど、昆布巻きワカサギの田作りなど、どれも銀座の有名店のものらしい。

ゴボウは砂糖入りと砂糖なしの2つの味付けだし、エビは刺身用を煮付けたものでミソまでも美味しい。高野豆腐で挟んだ煮物も上品な薄味で美味しい。

秩父で買った大根膾は、シャキシャキとした歯応えがとても楽しいけど、「なぜかいつまで経っても、しんなりしないのよね」とのこと。

おせち料理02

鯛の昆布締めは3日目ということで、昆布の旨みが程よく染み込んでいて甘く美味しい。マグロの赤身も仄かな甘みが嬉しい。

おせち料理03

煮物は、甘すぎず塩っぱすぎず絶妙の味付けで、お酒が進む。わざわざ潮来から買ってきたというレンコンはごく微かな泥の香りが地のものを食べているという感動を呼ぶ。

おせち料理04

そして、自家製ローストビーフ。とてもジューシーで、自家製ソースも美味しかった。


散々飲み食いした後は、会津柳津産・会津都産・会津坂下産の3種の十割手打ち蕎麦を、大根おろし和え鴨南蛮の冷温2種で頂いた。

Sさん、奥さん、今年もとても美味しいおせち料理をごちそうさまでした。




Sさん宅のおせち料理



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新書リスト 2014年

【2014年】に読んだ新書


2014-11-21 『韓国人による沈韓論』シンシアリー(扶桑社新書 168)
2014-11-13 『韓国人による恥韓論』シンシアリー(扶桑社新書 164)
2014-11-07 『詐欺の帝王』溝口敦(文春新書 916)
2014-10-31 『ヨーロッパ思想を読み解く―何が近代科学を生んだか』古田博司(ちくま新書 1083)
2014-10-24 『日本人の身体』安田登(ちくま新書 1087)
2014-10-17 『サバイバル宗教論』佐藤優(文春新書 955)
2014-10-10 『日本の風俗嬢』中村淳彦(新潮新書 581)
2014-10-03 『知の英断』ジミー・カーター/フェルナンド・カルドーゾ/グロ・ハーレム・ブルントラント/メアリー・ロビンソン&マルッティ・アハティサーリ/リチャード・ブランソン 吉成真由美インタビュー・編(NHK出版新書 432)
2014-09-26 『知の逆転』ジャレッド・ダイアモンド/ノーム・チョムスキー/オリバー・サックス/マービン・ミンスキー/トム・レイトン/ジェームズ・ワトソン 吉成真由美インタビュー・編(NHK出版新書 395)
2014-09-19 『頭の悪い日本語』小谷野敦(新潮新書 568)
2014-09-12 『日本霊性論』内田樹・釈徹宗(NHK出版新書 442)
2014-09-05 『ツカむ!話術』パトリック・ハーラン(角川oneテーマ21 D-19)
2014-08-29 『「農民画家」ミレーの真実』井手洋一郎(NHK出版新書 427)
2014-08-22 『エピジェネティクス―新しい生命像をえがく』仲野 徹(岩波新書 1484)
2014-08-15 『遊動論―柳田国男と山人』柄谷行人(文春新書 953)
2014-08-08 『医学探偵の歴史事件簿』小長谷正明(岩波新書 1474)
2014-08-01 『中国の大問題』丹羽宇一郎(PHP新書 931)
2014-07-25 『家族の悪知恵―身もフタもないけど役に立つ49のヒント』西原理恵子(文春新書969)
2014-07-18 『思考実験―世界と哲学をつなぐ75問』岡本裕一郎(ちくま新書 1045)
2014-07-11 『生命誕生―地球史から読み解く新しい生命像』中沢弘基(講談社現代新書 2262)
2014-07-04 『侮日論―「韓国人」はなぜ日本を憎むのか』呉善花(文春新書 954)
2014-06-27 非線形科学 同期する世界』蔵本由紀(集英社新書 0787G)
2014-06-20 『歴史家が見る現代世界』入江昭(講談社現代新書 2257)
2014-06-12 『日本人に「宗教」は要らない』ネルケ無方(ベスト新書 432)
2014-06-04 『城を攻める 城を守る』伊東潤(講談社現代新書 2248)
2014-05-28 『1日で学び直す哲学―常識を打ち破る思考力をつける』幸田純生(光文社新書 657)
2014-05-21 『男と女の江戸川柳』小栗清吾(平凡社新書 717)
2014-05-14 『ヒト、動物に会う―コバヤシ教授の動物行動学』小林朋道(新潮新書 557)
2014-05-07 『売る力―心をつかむ仕事術』鈴木敏文(文春新書 939)
2014-04-30 『神社の起源と古代朝鮮』岡谷公二(平凡社新書 704)
2014-04-16 『絶望の裁判所』瀬木比呂志(講談社現代新書 2250)
2014-04-02 『修業論』内田樹(光文社新書 651)
2014-03-26 『回避性愛着障害―絆が希薄な人たち』岡田尊司(光文社新書 672)
2014-03-19 『社会脳とは何か』千住淳(新潮新書 533)
2014-03-05 『維新の後始末―明治めちゃくちゃ物語』野口武彦(新潮新書 548)
2014-02-19 『脳には妙なクセがある』池谷裕二(扶桑社新書 154)
2014-02-12 『吉田兼好とは誰だったのか―徒然草の謎』大野芳(GS幻冬舎新書 303)
2014-02-05 『伊勢神宮と天皇の謎』武澤秀一(文春新書 908)
2014-01-29 『日本軍と日本兵―米軍報告書は語る』一ノ瀬俊也(講談社現代新書 2243)
2014-01-22 『精神医療ダークサイド』佐藤光展(講談社現代新書 2231)
2014-01-15 『炭水化物が人類を滅ぼす―糖質制限からみた生命の科学』夏井睦(光文社新書 663)
2014-01-08 『現代オカルトの源流―霊性進化論の光と影』太田俊寛(ちくま新書 1022)



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