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昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

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メンチカツ(L)@洋食すいす

先週の土曜日は大雪のために休業していた新橋の「洋食すいす」へ。

洋食すいす

2時近くに入店すると、4人がけテーブル4卓、2人がけテーブル11卓の店内には、小さな娘3人と両親の家族連れと中年カップルの2組しかいなかった。

店頭メニュー@洋食すいす

お水を運んできたおばさんホール係に、「メンチカツ(L)1100円」「カップスープ(150円)」を注文した。メンチカツはMサイズでも十分デカイというけど、2週続けて来たことだし、この店のランチには汁物が付いていないからだ。

意外に早く6〜7分で料理が供された。

メンチカツL1100円@洋食すいす

えっ! こんなにデカイの

巨大だとは聞いていたけど、想像を絶する大きさのメンチカツだ。お皿をほとんど覆っているじゃないか。

1.5秒間くらい呆然としてしまった。

手のひらサイズ@洋食すいす

巨大メンチカツは、長さ26センチ幅15センチほどの紡錘形で、手の平よりもふた回りほど大きい。

揚げ立てなので、衣の隙間でまだ油が泡立っている。

あはは。バカだなあ、こんなメンチを出すなんて。注文するヤツはもっとバカだけど。

メンチカツ断面@洋食すいす

厚さは1センチ以上もあって、断面は濃いエビ茶色だから牛ミンチだけなのだろうか。 3ミリ角くらいのタマネギが少し混じっていただけで、つなぎはほとんど使っていないようだ。あまり練らずにミンチ肉のつぶつぶが残っていて、下味もしっかりついていて肉の旨みが強い。

肉汁や脂が流れ出るようなことはなかったけど、微かにナツメグの香りがして、噛み締めると牛肉の旨みが口いっぱいに広がる。

コンソメのカップスープは、チキンブイヨンの旨みが強い。

お皿で供されたご飯も、ちょっと固めの炊き方で美味しかった。

メンチカツを半分ほど食べたところでちょっとだけ飽きたけど、意外にあっさり完食した。

格別美味しいわけではないけど、「メンチ食いて~!」という猛烈な衝動に駆られたときにまた食べるかもしれない。


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◆希望支払金額:1250円(衝撃的な巨大メンチカツ)
◆費用対効果度:100%(1250円/1250円)

洋食すいす
東京都港区新橋3-5-13 大興ビル B1F
営業時間:11:30~14:30 17:00~20:00(土曜はランチのみ)
定休日:日曜・祝日・第1土曜


Googlemapの大きな地図で見る
※JR新橋駅の烏森口を出て、そのまま虎ノ門方面(北西)に進む。新橋三丁目交差点を越えて、2つ目の路地を左折して20メートル先の左のビルの地下に店はある。




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『脳には妙なクセがある』池谷裕二(扶桑社新書 154)

脳には妙なクセがある


『脳には妙なクセがある』池谷裕二(扶桑社新書 154)


著者は、『海馬』や『進化し過ぎた脳』など脳科学を平易に紹介した著書のある東大准教授の脳研究者。

本書は、最新の脳研究の状況を200を超える論文を紹介しながら、とてもわかりやすく解説している。

本書は、100を超える原稿として雑誌やネット向けに執筆したエッセイを2年がかりでまとめて2012年8月に単行本として出版され、1年4か月後の2013年12月に新書化された。

【目次】

1 脳は妙にIQに左右される—脳が大きい人は頭がいい!?
2 脳は妙に 自分が好き —他人の不幸は蜜の味
3 脳は妙に 信用する —脳はどのように「信頼度」を判定するのか?
4 脳は妙に 運まかせ —「今日はツイテる!」は思い込みではなかった!
5 脳は妙に 知ったかぶる —「○○しておけばよかった」という「後知恵バイアス」とは?
6 脳は妙に ブランドにこだわる —オーラ、ムード、カリスマ…見えざる力に動いてしまう理由
7 脳は妙に 自己満足する —「行きつけの店」しか通わない理由
8 脳は妙に 恋し愛する —「愛の力」で脳の反応もモチベーションも上がる!?
9 脳は妙に ゲームにはまる —ヒトはとりわけ「映像的説明」に弱い生き物である
10 脳は妙に 人目を気にする —なぜか自己犠牲的な行動を取るようにプログラムされている
11 脳は妙に 笑顔を作る ―「まずは形から」で幸福になれる!?
12 脳は妙に フェロモンに惹かれる ―汗で「不安」も「性的メッセージ」も伝わる!?
13 脳は妙に 勉強法にこだわる ―「入力」よりも「出力」を重視!
14 脳は妙に 赤色に魅了される ―相手をひるませ、優位に立つセコい色?
15 脳は妙に 聞き分けがよい ―音楽と空間能力の意外な関係
16 脳は妙に 幸せになる ―歳を取ると、より幸せを感じるようになる!
17 脳は妙に 酒が好き ―「嗜好癖」は本人のあずかり知らぬところで形成されている
18 脳は妙に 食にこだわる ―脳によい食べ物は何か?
19 脳は妙に 議論好き ―「気合い」や「根性」は古臭い大和魂?
20 脳は妙に おしゃべり ―「メタファー(喩え表現)」が会話の主導権を変える
21 脳は妙に 直感する ―脳はなぜか「数値」を直感するのが苦手
22 脳は妙に 不自由が心地よい ―ヒトは自分のことを自分では決して知りえない
23 脳は妙に 眠たがる ―「睡眠の成績」も肝心!
24 脳は妙に オカルトする ―幽体離脱と「俯瞰力」の摩訶不思議な関係
25 脳は妙に 瞑想する ―「夢が叶った」のはどうしてか?
26 脳は妙に 使いまわす ―やり始めるとやる気が出る



すべての章に「脳は妙に」という枕がついているが、すべては人間が示す妙な現象のことである。感覚・感情・行動といった人間の現象は、奇妙に思えたり因果関係を説明するのが難しかったりするが、実はすべては脳にプログラムされているのだ。

数々の実験が紹介されているが、心理学や哲学といった他分野の研究も含まれ、その多くが脳機能局在論の紹介となっている。

MRIの登場で、実験中における脳内の活性化された部位を調べることが可能になった。そのため、「恋愛、自尊心、正義感、意志など、過去の神経科学者たちが手を出せないでいた未知の領域へと研究範囲を広げることを可能にします。これによって、脳研究と心理学や哲学にあった溝は一気に狭まり」 (p.110) 、現在の脳研究はさまざまな異分野が融合されつつあるのだ。

例えば、「前頭前野の「腹外側部」が麻痺すると、自己中心的な人間になってしまう」(p.122)し、「腹内側前頭前野が障害されると、羞恥、同情、罪悪といった社会モラルを作る基本的な感覚が欠如」(p.128)することが明らかになっている。

実にさまざまな脳研究の知見が紹介されるが、著者が「本書のバックボーン」と書いている、第11章と第22章、そして最終章の第26章は面白い。

特に第26章では、メルロ=ポンティの身体論を踏まえて、出入力変換回路としての脳と、身体感覚(入力)および身体運動(出力)の関係性を深く考察していて興味深い。

人間の行動と心理作用には、苦味と嫌悪、痛覚と心痛、眼球運動と暗算など、一見関係のない脳回路が共用されていることが多いという。苦味を感じた時の目や鼻、口を閉じようとする表情は嫌悪と同じ表情筋の動きであり、身体の痛むときに活動する脳部位と心が痛むときに活動する脳部位は同じだという。

嫌悪や心痛は人間の社会性生物として必要になったものであり、そうした心理作用に、生物としてもっていた身体感覚に関する脳回路が流用されているのだ。

つまり、「一見抽象的にも思えるヒトの高度な思考は、身体運動から派生している」(p.328)のであり、「身体運動や身体の感覚が内面化されることによって、高度な機能が生まれた」(p.332)のである。

笑顔に似た表情を作るだけで愉快な気分になるという実験データがあり、楽しいから笑うのではなく、笑顔という表情の出力を通じて愉快という心理状態を脳が生み出しているらしい。

脳幹や小脳、基底核といった進化的に古い旧脳は、身体と深い関係をもっている。これに対して、大脳新皮質は身体とは直接的な連結をほとんどもっていない。旧脳よりも大脳新皮質が肥大化したことで、身体感覚(入力)→脳→身体運動(出力)→身体感覚へのフィードバックという回路が、身体を省略した脳内でのループへと変化したのが、同情心やモラルといった「心」になったというのだ。

脳にとって入力と出力のどちらが重要かと問われれば、著者は「躊躇なく出力と答える」と書いている。感覚ではなく、運動が重要なのだ。脳は、繰り返し入力することではなく、出力することで記憶するようになっているのであり、必要な情報を選択的に記憶するようになっているからだ。


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カキフライ定食@とんかつ末吉 新橋店

東京は今年2度目の大雪。未明には雪が止んだけど、水分を含んだ重い雪がそこら中に残っていて、歩道と車道の間にはドロドロの雪がたまって水浸しになっている。

水浸しの歩道

女性たちはブーツか長靴を履いているから問題ないけど、男性は普通の革靴かスニーカーがほとんどだから靴下までビチャビチャだろう。私は日本野鳥の会で購入した折りたたみ式長靴を履いていたから大丈夫だけど。

新橋のある店に向かったら、シャッターに「本日は雪のため休店します」という貼り紙があった。来客が少ないことを見越して休みにしたのだろう。残念。

そこで、カキフライを食べるためJR新橋駅からほど近い「とんかつ末吉 新橋店」へ。赤坂見附の本店では何度も食べたことがあるけど、こちらの店のカキフライはどうだろう。

とんかつ末吉新橋店

店頭に広島産かきの幟があって、店頭のメニューに「カキフライ始めました」とあった。

店頭メニュー@とんかつ末吉新橋店

13時前に入店すると、1階は、カウンター6席、4人がけテーブル1卓で、先客は4人。2階にも席はあるらしい。

厨房では70代くらいの店主と女将、同じく70代くらいの女性が働いていた。

メニュー@とんかつ末吉新橋店

お茶を運んできた女性に「カキフライ定食(1000円)」を注文すると、目の前で店主がカキに衣を付けて揚げ始めた。

10分ほどで料理と一緒に「よろしかったら醤油でどうぞ」と卓上醤油瓶が供された。厨房に「カキフライはお正油がおいしいです。店主拝白」と書かれた貼り紙があって、この店ではカキフライを醤油で食べることを勧めていた。

カキフライ定食1000円@とんかつ末吉新橋店

長さ10センチ直径3〜4センチの巨大なカキフライが4個とボリュームたっぷり。食べ応えのある大きさで、何の臭みもなく美味しい。衣がザクザクとしていて、上顎が傷づくほどだ。

醤油で食べてみると、衣の香ばしさとともに醤油の微かな甘さが際立つ。自家製タルタルソースで食べても美味しかった。とんかつソースはやや甘めでスパイシーさも控えめだった。

ちょっとだけ揚げ過ぎなので、カキのジューシーさがないのが残念だった。

ご飯はやや潰れ気味で表面がざらついていて炊飯にはちょっと失敗しているようだけど、コシヒカリらしいモチモチ感があってとても美味しい。

とん汁は肉片の欠片もなかったけど、ちょっとだけ苦味のある味噌でしっかり煮込まれたニンジンとゴボウが美味しい。

千切りキャベツの盛りが少なかったけど、食べている途中で「キャベツをどうぞ」と2度も追加していただいた。


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◆希望支払金額:1000円(カキの旨みが少ないけどボリュームたっぷり)
◆費用対効果度:100%(1000円/1000円)

とんかつ末吉 新橋店
東京都港区新橋3-14-4 飯泉ビル
営業時間:[月~金]11:00~14:00 17:00~20:45
     [土]11:00~14:00 17:00~20:00
定休日:日曜・祝日


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※JR新橋駅烏森口改札を出て右へ進み、新橋烏森通りを150メートルほど歩いて最初の交差点を左折すると50メートル先の右側に店はある。


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『吉田兼好とは誰だったのか―徒然草の謎』大野芳(GS幻冬舎新書 303)

吉田兼好とは誰だったのか


『吉田兼好とは誰だったのか―徒然草の謎大野芳(GS幻冬舎新書 303)


吉田兼好は謎の人物である。

正没年不明で、吉田という姓も室町時代からの呼び名で、本名は卜部兼好らしい。

しかも日本人なら誰でも知っている『徒然草』の原本は不明で、学僧で歌人の清厳正徹(せいがんしょうてつ)が書写した「正徹本(1431年成立)」が最古のものらしい。兼好は1352年以降に死んだらしいので、80年ほど経ってから書かれていることになる。

本書は、吉田兼好の謎に迫り、鎌倉時代末期の幕府と朝廷との緊張関係から『徒然草』が成立した背景を明らかにしようとしている。

【目次】

序章 滅却したはずの原稿
第一章 徒然草の起稿
第二章 兼好は横浜生まれ
第三章 かねさわの別業
第四章 貴族社会の兼好
第五章 失意の帰郷
第六章 嘉元の乱
第七章 兼好帰洛のとき
第八章 兼好の出家
第九章 下山と沙弥兼好
第十章 ロビイスト兼好
第十一章 堀川具親の蟄居
第十二章 歌人兼好の登場
第十三章 邦良皇太子の薨去
第十四章 徒然草の続稿
終章 死出の旅仕度



室町時代の歌人三条西実枝(にしさねき)の著書『崑玉集』には、『徒然草』の成立について次のようなエピソードを紹介しているという。

室町前期の武将・歌学者の今川了俊は、若い頃に兼好と歌会など交わっていた。了俊は、九州探題や遠江守護などを経て、76歳過ぎに京都で著作の日々を送っていた。兼好没後50年ほど経ったある日、九州平定に同道した兼好の弟子・命松丸と出会う。了俊が兼好の形見の書が残っていないかと尋ねると、命松丸は草庵の壁や襖に貼った反古ぐらいしか残っていないと答えた。了俊の頼みで、命松丸が兼好の旧草庵から反古紙を剥がしたところ、一束もの量になった。それを2人で整理・編集したのが「つれずれぐさ」で、これを了俊の弟子である正徹が書写したのが「正徹本」だという。

もっとも、この書は歴史家たちが「デタラメの書」としているらしい。

確かにお話としては面白いが、兼好が反古紙を壁や襖の下貼りに使うことはあったにしても、その死後50年も経て草庵が残っていたというのは不自然だろう。成立が謎の書だから、不可思議な伝来エピソードを付加したしたのかもしれない。

兼好が青年を迎えたころ、後嵯峨天皇の第3皇子後深草天皇の子孫である「持明院統(後の北朝)」と、第4皇子亀山天皇の子孫である「大覚寺統(後の南朝)」の2つの家系が争っていた。鎌倉幕府の仲裁で交互に天皇に即位する「両統迭立」となったが、京都歌壇も大覚寺統に結びついた二条派と持明院統の京極派が勢力を競っていた。さらに、鎌倉幕府内も将軍や執権の後継問題が噴出していた。こうした状況の中で、鎌倉幕府の重臣である堀川家に仕えた兼好の人生も時代の流れに翻弄されることとなった。

『徒然草』は、前期と後期の2回に分けて執筆されたという。1319年に序段から第32段まで、1330年から翌年にかけて最終段が書かれたというのが通説だ。後醍醐天皇即位の翌年に前編、鎌倉幕府が崩壊する3年前に後編が書かれたことになる。

これに対して、林瑞栄は『兼好発掘』で、1318年8月に起稿して翌年末までに第37段までを執筆し、1334年に最終段までを執筆したとしているという。後醍醐天皇の即位直後に前編、鎌倉幕府が崩壊して1年後に後編を書いたことになる。

本書は、兼好研究では異端とされる林瑞栄の『兼好発掘』に多くを寄っている。

吉田兼好とは誰なのか。

「父は治部少輔だった卜部兼顕で、兄弟に大僧正慈遍、兼雄がいる」とするのが通説だ。しかし、林の説では、父の倉栖某が霜月騒動で死去したため、京都の卜部家に預けられたとしている。

『徒然草』が執筆された動機はどのようなものだったか。

兼好が35歳から40歳頃に、家司(事務職員)として仕えていた春宮権大夫の堀川具親(ともちか)が後醍醐天皇の女官を見初めて宮中から連れ出す事件を起こす。具親は、洛北の山荘に謹慎蟄居となり、これに随従した兼好が主人の無聊を癒やし、貴人としての振る舞いを説くために書いたという。あくまで読者は具親のみ。だから、兼好より10歳以上若い具親を諭すような記述が多いのだ。

『徒然草』の後編である第38段(第33段以降とする説が主流)から後は、鎌倉幕府が崩壊した翌年の建武元年(1334)10月以降であるとしている。記述に「精神的な深化、とりわけ仏教的な達観が見られるという」(p.269)。

兼好が仕えた堀川具親は大納言まで上り詰めたが、その息子である具雅は建武新政によって官位剥奪の憂き目を見ることになった。後編は、今度は具雅を教え諭すために執筆されたという。

著者は、ノンフィクション作家だが本書は史料を元にした「小説」の部分が多い。

本書は2度に渡る元寇以降に発生した承久の乱や霜月騒動、正中の変、元弘の乱といった幕府と朝廷の緊張関係や幕府内部の政変、天皇の皇位継承問題など歴史的な解説に紙幅の多くが割かれている。そのため、1ページに十人以上の歴史的人物の名前が頻出部分も多く、鎌倉末期の歴史に疎い者にとっては非常に読みにくい記述が続く。しかも「歴史小説」は、兼好とは直接的な関係のない部分も多い。


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オムカツカレー@キッチンABC 西池袋店

13年ぶりという大雪(たった10センチ程度だけど)の中を「オムカツカレー」がある「キッチンABC 西池袋店」へ(夜になって東京の積雪は27センチで45年ぶりの大雪となった)。

吹雪の池袋

初めて知ったけど、 オムライス+とんかつ+カレーの三重苦、じゃなかった三段重ねのオムカツカレーという料理は全国の洋食屋で提供されているらしい。

チキンライスとスパゲティの上にとんかつを載せドミグラスソースをかけた、長崎発祥の「トルコライス」という料理は何度か食べたことがある。

大阪には、チキンライスあるいはドライカレーをオムライスのように卵焼きで包み、とんかつを載せて上からドミグラスソースをかけた「大阪風トルコライス」というものがあるらしい。

オムカツカレーというのは、この大阪風トルコライスの派生系なのだろうか。

キッチンABC西池袋店

池袋西口公園のそばにある店は、カウンター6席、4人がけテーブル5卓、2人がけテーブル2卓の30席。大雪のためか、12時過ぎなのに先客は7人しかいなかった。

カウンター席に座ってメニューを開くと、洋食屋らしい魅力的な料理が並んでいる。

メニュー1@キッチンABC西池袋店

メニュー2@キッチンABC西池袋店

おっ、オリエンタルライスがある。

メニュー3@キッチンABC西池袋店

メニュー4@キッチンABC西池袋店

メニュー6@キッチンABC西池袋店

メニュー5@キッチンABC西池袋店

ハンバーグ、オムライス、スパゲッティ、しょうが焼き、揚げ物と昔ながらの洋食屋のメニューが揃っているな。最低は「焼肉(元祖ポークたれ焼き)」の630円で、最高でも「特製ビーフシチュー」と「ロース生姜焼盛り合せ」の980円と財布に優しい。

そういえば、かつて飯田橋の洋食屋でピラフの上に鶏手羽元の唐揚げが載った「チキンポルカ」という料理を食べたけど、ほかでは見たこと無いなあ。

と、感慨にふけっている場合ではないので「オムカツカレー(950円)」を注文した。

厨房では30〜40代くらいの男性3人がまめまめしく働き、ホール係は中年女性。

意外に早く6分ほどで料理が供された。

オムカツカレー950円@キッチンABC西池袋店

第一印象は黒い! 千代田区神保町のキッチン南海のカレーも黒いけど、このカレーは「当店名物ブラックカレー」と銘打っているだけあって真っ黒だった。

オムカツカレー2@キッチンABC西池袋店

そして、かつがデカイ! 長さ18センチ幅9センチほどはある。

オムカツカレー3@キッチンABC西池袋店

揚げ立てのかつの肉は厚さ2〜3ミリと薄いけど、スプーンで簡単に千切れるほど柔らかくて美味しい。

オムライスの卵焼きはごく薄く、右端はしっかり焼かれていて、左端はトロトロの状態だった。

オムカツカレー4@キッチンABC西池袋店

オムライスの中身は、ドライカレー。ハム・ニンジン・マッシュルーム・グリーンピースがゴロゴロと入ったドライカレーでとても美味しい。

真っ黒なカレーは小麦粉を焦がした風味が微かにあって、トマトの酸味が効いている。カレーというよりもドミグラスソースやハヤシライスのルーみたいで優しい味。それにしても、ドミグラスソースに何を加えたらこんなに真っ黒になるのだろう。

オムライスとカツ、カレーを一緒に食べると、フワフワと柔らかいカツに玉子焼きがからんで、パラパラのドライカレーのカレー粉の風味がアクセントになっていて、しみじみ美味しい

とん汁は、柔らかく煮込まれたバラ肉・豆腐・ナメコがゴロゴロと入っていて、薄味で美味しい。


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◆希望支払金額:950円(なぜかしみじみと美味しい)
◆費用対効果度:100%(950円/950円)

キッチンABC 西池袋店
東京都豊島区西池袋3-26-6 サンサーラ西池袋ビル102
営業時間:11:00~22:00
定休日:無休


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※JR池袋駅地下の西側に伸びるEchika Ikebukuroの「1b」出入口から地上に出て右に50メートルほど進み、T字路を右折すると10メートルほど先の右側に店はある。


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『伊勢神宮と天皇の謎』武澤秀一(文春新書 908)

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『伊勢神宮と天皇の謎』武澤秀一(文春新書 908)


伊勢神宮では、2013年10月に第62回式年遷宮が行われた。

本書は、「伊勢神宮が、古代の姿を寸分違わず保っている」といったフィクションを糺し、伊勢神宮の実態を明らかにしている。


【目次】

序 伊勢神宮は古代のままか
  一、伊勢神宮とは
  二、知られざる伊勢神宮の変遷
1 式年遷宮から何が見えるか
  一、式年遷宮とは何か
  二、式年遷宮を生み出したもの
2 反目していた内宮と外宮
  一、内宮と外宮の関係略史
  二、「外宮先祭」の謎
3 伊勢神宮の今と昔
  一、社殿配置の今と昔
  二、社殿の今と昔
4 天皇の伊勢神宮
  一、“はじまり”の時:持統天皇の式年遷宮
  二、“古代”を喚起する近代:明治天皇の式年遷宮



伊勢神宮で第1回式年遷宮が行われたのが持統4年(649)。以来、1300年以上に渡って「そのまま姿」が保存されているといわれる。しかし、本書では「成長と変化、中断そして復興と修正の歴史を歩んできた」(p.4)ことが明らかにされる。

現在は20年に1度実施されている「式年遷宮」だが、そもそも当初は数え年の20年で、19年置きに実施されていた。しかも室町時代から戦国時代まで120年以上に渡って式年遷宮が中断したのである。

茅葺き堀立て柱の正殿および宝殿は、時とともに朽ちていく。そこで立て直しが必要となる。『日本書紀』によれば推古天皇4年(596年)11月に法興寺(飛鳥寺)の建設が終了しており、礎石柱と瓦葺きの恒久的な建築技術はすでに導入されていた。それでも、敢えて式年遷宮に掘っ立て柱が採用されたのは古式に則ったとされる。

しかし、部材の表面加工に使われていた鑓鉋は、室町時代に台鉋が中国から渡ってきたために廃れてしまっている。昭和になって宮本常一棟梁が法隆寺の修復のために復元するまで、400年に渡って柱材や床材の表面は古代とは別のものだった。

古代・中世をつうじて神宮の社殿が式年遷宮を重ねるなかで、より良いものを求めて変遷を重ねてきたことを、むしろ積極的に評価すべきなのだ。その結果、威風堂々とした、神々しい現在の伊勢神宮に到達したのであるから――。(p.169)

明治5年から、政府首脳の多くが異例の外遊に向かった。政治を中断してまで外遊をしなければならなかったのは、西欧諸国の政治体制を学ぶためだった。その結果明らかになったのは、民を統べるには西欧諸国のキリスト教に代わる柱が必要だということだった。

そのために生み出されたのが明治神道であり、「伊勢神宮が、古代の姿を寸分違わず保っている」というフィクションなのだ。


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野菜チキンカレー(辛さ10)@ スープカレー カムイ

JR神田駅と秋葉原駅の中間にある「スープカレー カムイ」へ。

スープカレー カムイ

13時過ぎなのに店頭には3人が並んでいたけど、1時間ほど秋葉原で時間を潰して再訪すると行列はなくなっていた。

1階で注文・支払いを済ませてから2階に上って料理を待つ。土日は、女性スタッフがメイド姿で応対している。

メニュー3@スープカレー カムイ

メニュー2@スープカレー カムイ

メニュー1@スープカレー カムイ

「野菜チキンカレー(840円)」「辛さ10(100円)」で注文した。辛さ1(中辛)〜3(辛口)までは無料、4(激辛)〜10(???)はプラス100円になっている。

2階に上ると、階段や2階の壁がメイドのイラストで埋め尽くされていた。

壁@スープカレー カムイ

後で北海道出身の店主にお話を伺ったところ、 「僕はオタクではないんですが……」と事情を話してくれた。 元々は香辛料を擬人化したイラスト(「艦これ」みたいなものか)を飾っておいたところ、お客がメイドのイラストを持ち込むようになり、徐々にプロの漫画家がイラストを持ってきてくれるようになったという。

6畳間くらいの狭い2階には、カウンター席が6席だけしかなかった。

10分くらいで「辛すぎたら声を掛けてください」と料理が供された。

野菜チキンカレー辛さ10@スープカレー カムイ

シャバシャバのスープカレーに、骨無しの鶏もも肉・ニンジン・ピーマン・ブロッコリー・ナス・トマトが入っている。

野菜チキンカレーアップ@スープカレー カムイ

ご飯をカレーに浸して食べると、最初にアニスっぽい甘さを感じて、すぐにさまざまなスパイスの香りがガツンと口いっぱいに広がって美味しい。鶏肉だけでなく魚介っぽい旨みがあるので、和風のだし汁を加えているのかもしれない。

鶏もも肉は皮がトロトロになるまで煮込まれ、ニンジンやナスはスプーンで簡単に切れる。ブロッコリーは茎のザクザク、ピーマンもシャキシャキとした歯触りが残るように調理されていた。トマトは、肉厚の果肉が甘くて美味しい調理用のサンマルツァーノ種っぽいので缶詰かもしれない。

カレーと具材のバランスがとても良くて美味しい

「辛さ10」は単に唐辛子粉を追加したのでなく、青唐辛子のみじん切りやスパイスの増量で辛さをアップしているようだけどそれほど辛くはない。

ご飯が200gとやや少なめなので、大食いの人は「大盛300g(100円)」を注文したほうが良いかもしれない。

これまで東京らっきょブラザーズSHANTiなどいくつかの北海道発信のスープカレー専門店で食べたけど、この店のカレーは旨みが強く、スパイスがバランスよく効いていて圧倒的に美味しいと思う。

店主の趣味とは関係なくメイドカフェみたいな店になっているけど、ちゃんとした美味しいスープカレーの店です。


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◆希望支払金額:1200円(有名スープカレー店ならばこれくらいはする)
◆費用対効果度:128%(1200円/940円)

スープカレー カムイ
東京都千代田区神田須田町2-12-5
営業時間:[火〜金]11:00~15:00 17:00~20:00
     [土日・祝]11:00~20:00
定休日:月曜日(2014年3月1日からは土曜日)


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※最寄り駅は都営地下鉄新宿線岩本町だけど、JR山手線神田駅の秋葉原寄りの改札口からそのまま東口を出て、山手線のガード沿いに秋葉原方面(北)に350メートルほど歩くと左側に店はある。


→【激辛カレー】


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昼食時は「難民」と化して「新書」を片手に、都内各地を彷徨っています。

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