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昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

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『生命は、宇宙のどこで生まれたのか』福江翼(祥伝社新書 229)

311東日本大震災では、東北・関東に想像を絶する甚大な被害がもたらされました。行方不明の方々が一刻も早く救出されるよう、被災者には十分な生活物資が一刻も早く届くことを望みます。放射線被曝の危険を省みず、原発事故に立ち向かっている方々には本当に感謝しています。そして、命を失われた数多く方々には衷心よりお悔やみ申しあげます。


生命は、宇宙のどこで生まれたのか


『生命は、宇宙のどこで生まれたのか』福江翼(祥伝社新書 229)

2011年3月11日、JAXAは探査機「はやぶさ」が持ち帰った微粒子は、小惑星「いとかわ」の物である、という初期報告をした。有機物は発見されなかったので「生命」があったことは確認されなかったが、ネオンやヘリウムなどの同位体の比率が地球上と大きく異なると判明し、「いとかわ」から持ち帰ったものであることが確認された。また、有機物や炭素は発見されなかった。

本書は宇宙生物学の入門書というべき内容になっている。科学知識のない一般読者向けに書かれており、中学生でも理解できるようになっている。だから、読み飛ばしなくなる記述が延々と続く項もある。とはいえ、宇宙と生命に関する新知見は数多く盛り込まれている。

生命の定義にはじまり、アミノ酸が存在する場所には生命がいるかもしれない、という推論している。1980年代以降に、太陽系の外にも500を超える惑星が発見されており、水がある地球型惑星もいずれ発見されるだろうという。恒星と違って弱い光を反射するだけの惑星は、1980年代まで発見されなかっただけなのだ。

生命の材料であるアミノ酸や糖には、鏡像異性体(光学異性体)という構成元素も分子量も構造も全く同じなのに、鏡に移したように構造が正反対になっているものがある。化学合成では、左手型と右手型は同じ比率せ生成される。ところが、地球の生物は一部のバクテリアを除いて、左手型のアミノ酸と右手型の糖からできている。

オリオン大星雲の中心で、円偏光(光の振幅が円を描いて伝播する。回転方向によって、右円偏光と左円偏光がある)が発見されている。この円偏光によって、アミノ酸が影響を受けて左手型が多くなり、地球の生命は左手型アミノ酸になったと考えられるという。隕石に含まれるアミノ酸も左手型であることから、地球の生命の元になっているアミノ酸はオリオン大星雲の中央付近を通過した可能性があるとしている。

しかし、円偏光がオリオン大星雲の中央だけに存在するかどうかはわからないし、円偏光によって左手型アミノ酸の割合が増えたとしても数%であるといった問題もある。円偏光を受けたからといってすべての右手型アミノ酸が破壊されるわけではないのだ。

しかし残念ながら、最後まで読んでも「生命は、宇宙のどこで生まれたのか」という疑問には本書は答えてくれない。

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