TOP > スポンサー広告 > 『茶―利休と今をつなぐ』千宗屋(新潮新書 392)TOP > 新書 > 『茶―利休と今をつなぐ』千宗屋(新潮新書 392)

昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『茶―利休と今をつなぐ』千宗屋(新潮新書 392)

茶―利休と今をつなぐ


『茶―利休と今をつなぐ千宗屋(新潮新書 392)

本書は、武者小路千家の次期家元による茶道の入門書である。武者小路千家の次期家元である著者は、極めて明晰な文章で茶道の歴史や魅力を解き明かしていく。

当然のことながら、家元制度についても率直で明快な見解を示している。お茶には興味があるが、封建的な家元制度の中に取り込まれることには抵抗がある、という声に対して内側の人間による検証が行われた形跡はほとんどなく、お茶の内と外の根深い断絶の一因となっていると指摘している。家元制度の中に入らなければお茶はできないのか。

しかし、家元制度によらなければ学ぶことのできないことも多いのは事実だろう。

点前や作法は本来、道具や空間を使いこなすために、またその時限り集まった他人同士がスムーズに、そして深くコミュニケートするために必要な手段/技術であって、それ自体がお茶の目的になるわけではありません。(略)その一方で、道具に淫するだけで数奇者を気取る「道具茶」も、お茶というソフトウェアに対する敬意が足りないように思います。(p.104)

狭い部屋で堅苦しい所作や手順を踏まなければならない茶道が、なぜ数百年の年月を生き残ってきたのか。著者は茶道がコミュニケーションの手段であると説いている。探り合いのような主人と客の無言の応答の中に、それを理解するための教養を持った者同士の情報のやりとりがある。極めて「日本的」なコミュニケーション能力を継承する装置となっているのだ。

そして茶道は、絵画・陶芸・生花・料理の舞台として日本の伝統文化の「博物館」となっているのだ。

関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://pasage.blog43.fc2.com/tb.php/1111-a6516658

 | HOME | 









ブログランキングに参加中です

リンク

お気に入りに追加
このブログをリンクに追加する

最近の記事

にほんブログ村ランキング

ブログ内検索

Loading

カテゴリー


全記事一覧(500件ごと)

カレンダー+月別アーカイブ

ケータイ版URL

QRコード

RSSフィード

プロフィール

Author:pasage
昼食時は「難民」と化して「新書」を片手に、都内各地を彷徨っています。

FC2Ad

Template by たけやん

QLOOKアクセス解析

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。