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『エコ論争の真贋』藤倉良(新潮新書 406)

エコ論争の真贋


『エコ論争の真贋』藤倉良(新潮新書 406)

本書は、ごみ問題・気候変動・生物多様性と3つのエコ論争について、その真贋を論じている。ベストセラーとなっている「懐疑論者」への反論である。

ごみ問題では、PETボトルのリサイクルとレジ袋について武田邦彦の『偽善エコロジー』を批判している。武田の主張するPETボトルのリサイクル率は「独自調査」で過少に見積もった数字らしい。さらに、武田は「レジ袋は石油の余り物」からできていると主張していて、レジ袋がなくなれば「煙突で燃やさなければならない」と主張しているが、これも嘘らしい。かつて『偽善エコロジー』を読んで、まゆにつばをしなければと思いながらも感心しただけに、騙されたのでちょっと悔しい。

気候変動(温暖化)については、さまざまなデータを元に人間の活動による二酸化炭素の増加が温暖化を生み出していることを説明しているが、平均気温の上昇が人為的な影響だけなのかどうか歯切れが悪い記述となっている。

著者は、元環境庁技官で法政大学人間環境学部教授。真面目な人らしく、懐疑論者のように環境問題は「一刀両断で語れない」など、科学者としてのフェアな視点から記述しようとしている。複雑な要因が絡み合っている環境問題は、「可能性」でしか語れないのは当然のことだろう。

最後は、生物多様性の問題である。多様な生物のどれが環境への影響力をもっているかどうかわからないので、生物の種を絶やすのは止めようというのがスタートだったのに、今ではアフリカや中南米諸国による遺伝子資源の「著作権」主張にすり替ってしまった。

大航海時代にさかのぼって遺伝子資源の使用料を払え、という馬鹿馬鹿しい主張まで現れているからだ。

これも、排出権取引という詐欺のような商売が生まれた結果だろう。

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