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昼食難民の新書生活

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『金正日の正体』重村智計(講談社現代新書 1953)

金正日の正体

『金正日の正体』重村智計(講談社現代新書 1953)

金正日は2003年秋に死亡しており、影武者が彼を演じている可能性があるという。本書では、その根拠と問題点をいくつか紹介している。
(1)最近の北朝鮮は、政策がちぐはぐで決定が遅く、独裁ではなく集団指導体制になったと思われる。
(2)金正日のそっくりさんに会った日本人が複数いる。
(3)未遂に終わったが、1992年の人民軍創建60周年記念パレードでクーデター計画があった。
(4)アメリカのスパイ衛星から得た情報では、金正日の身長が2.5センチ伸びている。
(5)韓国の映画監督が拉致の証拠として持ち帰った金正日の録音テープと、韓国マスコミ向け記者会見の声紋が違う。
(6)ロイヤルファミリーによる後継者争いが発生しているが、これは金正日が健在ならありえない。
(7)視察時の随行員が党幹部から軍人だけになった。

独裁者に影武者がいるであろうことは容易に納得できる。共産主義とはいえ、北朝鮮は国の最高責任者を世襲させるような前近代国家だからだ。しかし、政策のちぐはくさや意思決定が遅れるのは、必ずしも死亡説の根拠にはならないだろう。金正日が適切な判断を下せない健康状態が続いているとも考えられるからだ。また、身長が2.5センチ伸びた、というのも死亡説の根拠には弱い。人は誰でも夜になると朝に比べて1~2センチ程度は身長が縮むらしいからだ。声紋の違いは、本書によれば顔や顎の手術で声紋が変わることもあるらしいから、これも死亡説の根拠としては決定的ではない。後継者争いに関しては、忠誠心を競わせることで権力をより強めたり、少しでも刃向かう兆しを見極めようとしているのかもしれない。随行員が軍人だけになったことは、軍隊を何より優先させる「先軍政治」の中で、共産党の力が弱まっているということかもしれない。このように金正日死亡説には数々の疑問はあるが、北朝鮮研究を長年続けてきた著者が敢えて本書を書いた背景には、本書には書けなかった証拠があるのかもしれない。

本書では、朝鮮総連に対する厳しい批判を繰り返し展開している。総連が北朝鮮の工作機関の手先として数々の犯罪行為を行ってきたのは明らかだからである。しかし、そうした総連が流すニセ情報を垂れ流してきたマスコミも批判している。当然のことながら、著者はこれまで数々の抗議、妨害、強迫といった嫌がらせを受けたという。

そういえば、本書では触れていないが、2006年1月に金正日が長期間の訪中から帰国の際に、北朝鮮の地方都市で駅が大爆発を起こした事件があった。なぜかすぐに「単なる事故」と報道されたが、外国のマスコミは誰ひとり現場には行っていないはずだ。あれは金正日の乗った列車を狙ったテロではなかったのだろうか。

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