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『中国が沖縄を獲る日』黄文雄(ワニブックスPLUS新書 051)

中国が沖縄を獲る日


『中国が沖縄を獲る日』黄文雄(ワニブックスPLUS新書)

数年前に、中国の学者が「沖縄は中国の領土であるという論文を発表した」というニュースを読んで笑ったことがある。

こんな荒唐無稽な論文を発表して恥ずかしくないのだろうか、とその学者の見識を疑ったが、本書を読めば中国は本気で沖縄の領土化を目論んでいることがわかる。沖縄どころか日本すらもその射程に入っているのだ。「倭族自治区」といった言葉すら中国では普通に使われているらしい。

2010年9月に尖閣諸島沖の日本領海内で違法操業していた中国漁船による巡視船体当たり事件では、反日デモが「収回琉球 解放沖縄」という横断幕を掲げたが、実はそれより5年前に上海で起きた反日デモですでに「沖縄を返せ」というプラカードがあったという。

中国は、2011年6月には、南シナ海にある南沙諸島の領有をめぐって、ベトナムに圧力をかけている。チベットやモンゴル、ウイグルなど「陸」の民族問題を弾圧で凌いだ後は、「海」の支配へと舵を切ったということらしい。尖閣諸島だけでなく、南シナ海や東シナ海の島々を巡って、日本・フィリピン・インドネシア・ベトナムなどの国々を恫喝し始めているのだ。

中国が尖閣諸島の領有権を主張するときには「尖閣諸島は台湾所有」で「台湾は中国の絶対不可分の固有領土」、だから尖閣諸島は中国の固有領土だ、という三段論法を使うという。しかし、著者が台湾のマスコミの依頼で調べたかぎり、尖閣諸島が台湾の宜蘭(ぎらん)郡所轄という史料は存在しないし、戦前に宜蘭郡守を務めていた人物に確認したところ否定されたという。つまり、まったく事実無根のつくり話なのである。

そもそも「台湾は中国の絶対不可分の固有領土」という主張も、何の根拠もない「欲しい」という表現の1つに過ぎないという。

中国が古文書を引き合いに出して領有権を主張しても、それは書いてあるだけで歴史的事実とはならない。

よく知られているように、中国は東シナ海の大陸棚に眠る石油や天然ガスといった資源が埋蔵することを知って「神聖不可分な固有の領土」と言い出している。事実無根のつくり話をでっち上げたり、レアメタルをネタに恫喝するような迷惑な隣人と日本は付き合っていなかければならない。

著者は、中国と付き合うための「十戒」を挙げている。

1.押し付けられるご都合主義の「友好」をそのままに信じてはならない。
2.話せばわかるものではない。道理は通用しないからだ。
3.自分が間違っていても絶対に謝らない。死ぬまで悔い改めないからだ。
4.何をしてもいいかげんで、都合によって言うことがころころと変わる。
5.条約だけでなく、契約も約束も守る気がない。人間不信の国だからである。
6.日本の常識は中国の非常識と認識すべきだ。
7.建前と本音が違う国ということを知らなければならない。
8.考えていること、口にしていること、やっていることがまったく違う人種である。
9.神までも銭で買えると信じている。
10.中国人は徹底的に弾圧すれば従順となる。

台湾出身の著者にとってすら「宇宙人」として写る中華思想に凝り固まった中国人と、しぶとい外交交渉を続けるだけの胆力のある外交官や政治家はいまの日本にはいないだろう。

では、どうすれば良いのか。

中国の与太話に脊椎反射することなく、のらりくらりとはぐらかしつつ要求を通させるタフ・ネゴシエイターが必要なのだ。


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