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『中国最大の弱点、それは水だ!―水ビジネスに賭ける日本の戦略』浜田和幸(角川SSC新書 114)

中国最大の弱点、それは水だ!



『中国最大の弱点、それは水だ!
―水ビジネスに賭ける日本の戦略浜田和幸(角川SSC新書 114)

北海道や長野県、著者の地元である島根県でも中国人による山林の買収が疑われているという。間にブローカーが介在するため実体は明らかではないが、著者は、中国人が日本の水源地を確保するため山林を購入していると見ている。

本書は、中国だけでなく全世界的な課題となりつつある水資源に関して幅広い話題を取り上げている。中国が抱える水不足や汚染の問題は第1章で触れられているだけである。その意味では、羊頭狗肉ならぬ狗頭羊肉と言えるだろう。

われわれの生活にペットボトル入り飲料は欠かせなくなっているが、ボトル水が大きく普及したのは世界的には1990年代からだという。

ここで著者はおかしな論理を展開する。ボトル水の需要が高まったことで水道の消費が減り、水道事業への投資が減ったために貧困者の生活を圧迫している、というのである。

ボトル水が普及した理由を考えよう。日本のように水道の蛇口に口をつけて飲めるような国は、先進諸国の中でもごく僅かであることは誰でも知っている。同時に、水道水をそのまま飲むことは危険な国が多いことも誰だって知っている。そうした国々でも、水道水自体は安全かもしれないが、ビルや集合住宅の貯水槽が清潔に保たれている保障はない。現に、見た目は透明でも、洗面器やバスタブに貯めると濁っていることは少なくない。日本でも、愛知県のスーパーマーケットの貯水槽に飛び降り自殺した遺体が半年以上も発見されなかったこともある。

ボトル水でしか安全な水を確保できない国々が存在することをネグって、水道水の安全性を強調しているのはフェアではない。

しかし本書の狙いは別なところにある。2009年のダボス会議では「20年以内にわれわれ人類の文明は水不足による崩壊現象に直面するだろう」という報告書が提出された。(p.49)

つまり、水不足を解決する技術は今後の世界を大きく左右するビッグビジネスなのである。そこで本書の副題である「水ビジネスに賭ける日本の戦略」が重要となる。わが国は浄水や汚水処理に世界最先端の技術を持ちながら、水メジャーと呼ばれる欧米の企業の下請けに留まっており、官民一体で世界の水ビジネスに乗り出すべきだ、という提言なのである。

著者は2011年6月26日、菅内閣から復興担当総務政務官への就任要請を受けて、翌27日、自由民主党を離党した。誹謗中傷にまみれることを織り込んだ上での英断である。国難に際して身を賭して国民の福祉に邁進しようという行動は賞賛に価する。もちろん、政治家としての評価はこの決断だけではなく、復興事業をいかに運営できたかにもよるが。

ところが、思い起こせば2011年3月19日、自由民主党の谷垣総裁は、菅首相からの原発担当相としての入閣要請を拒否した。原発政策は、正力松太郎以来、自民党が電力会社と二人三脚で推進してきた愚策だったことが明らかになった以上、その落とし前をつけるのが党首としての責任だったはずだ。

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