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昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

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『人と森の物語―日本人と都市林』池内紀(集英社新書 0559D)

人と森の物語


『人と森の物語―日本人と都市林池内紀(集英社新書 0559D)

内橋克人の大作に『匠の時代』というシリーズがある。新しい技術やビジネスを開発した名も無き技術者たちの苦闘を描いている傑作だ。大ヒットしたNHKの「プロジェクトX」のはるか以前に、ものづくりに携わる人々への応援歌として書かれている。

本書は、いわば「匠の時代」の森版といえなくもない。あるいは「木を植えた男」日本版か。名文で知られる著者だから、それぞれの章は10数ページ程度なのに、森づくりにかかわった人々の苦闘と情熱が端的に伝わってくる。

登場人物は登場するのは北海道から沖縄まで、江戸の下級武士から山県有朋、門外漢の大学教授、深谷市の市民とバラエティに富んでいる。

例えば、江戸中期に乱獲で枯渇しつつあった三面川の鮭を守るため産卵場を作った村上藩の下級武士青砥武平治。宮崎県に日本最大の照葉樹林帯が残っているのは、「バカ町長」と罵られながらも、「拡大造林計画」という名の伐採を阻止させた郷田實町長。

また、よく知られているように明治神宮は、大正時代に作られた人工林である。日本初の林学博士である東京帝大教授本多静六がリーダーとなり、20代30代の若者が「永遠の杜」の青写真を作ったという。その根底にあったのは、彼らの留学先であるドイツの「ヴァルドバウ(森の造成)」であった。自然の成長過程を重視する植栽計画により、人工林がわずか100年で自然林へと移行しているという。

「人」が守り、育んできた「森」の物語なのである。


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昼食時は「難民」と化して「新書」を片手に、都内各地を彷徨っています。

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