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昼食難民の新書生活

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『官僚の責任』古賀茂明(PHP新書 745)

官僚の責任


『官僚の責任』古賀茂明(PHP新書 745)

著者は東大法学部卒の経産省キャリア官僚。渡辺喜美行革大臣のもとで、2008年国家公務員制度改革推進本部事務局審議官として抜本的改革を提議し、「改革派の旗手」として名を馳せた。

2011年6月には、経産省の松永和夫事務次官から正式に退職勧奨(クビ)の通告を受けたがこれを拒否、その後、霞が関の責任と問題について数多くのテレビ出演を果たしている。

東日本大震災による津波で原発の安全神話が崩壊したが、その結果明らかになったのは、原発推進の国策を主導した官僚たちがボンクラだったことだ。福島原発は想定最大津波を「5.7メートル」としていたために、非常発電設備が水没してメルトダウンを起こし、甚大な被害をもたらしている。三陸では過去に10メートルを超える津波の被害を受けており、福島でも同程度の津波に襲われることは容易に想像できそうだが、「5.7メートル」という低い想定にしたのは、東京電力の設備投資額を抑えるのが目的だったとしか考えられない。保安院は、電力会社の利益しか考えていないのだ。

本書は、入省時には優秀だったはずのキャリア官僚たちが、省益を絶対視する環境の中で国民ではなく、所属する省庁やそのOBの利益を第一に考えるボンクラと化していく様子が描かれている。

日本は、役人の腐敗が伝えられる中国を笑えない役人天国になっているのだ。読み進むうちにうんざりさせられるばかりだが、官僚が優秀だというのは、幻想にしか過ぎなかったのではないかとすら思えるほどだ。

霞が関における優秀な官僚とは、予算をぶんどってきてOBの天下り先である団体や協会を作り出すことらしい。それができない官僚は無能という烙印を押される。

本書では、官僚をちゃんと働かせるための提言をしている。

1.身分保障の廃止:職員給与を50歳以降は低減する体系へを改革
2.実力主義の採用:年功序列の廃止。期限付き業務遂行とその評価。

机に座っているだけの高給取りにはさっさと辞めてもらい、実力主義を徹底すれば空いたポストに若手が就ける。モチベーションも上がるはず、ということらしい。

一般企業では、終身雇用制度はなくなっているのだから、公務員とて終身保障というわけにはいかない。実力主義を採っていないような一般企業は世の中には存在しない。

霞が関以外ではどちらも当たり前のことであるが、こんな当たり前の提言を官僚が行ったことに驚かなければならないのか。


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