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昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

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『ニッポン異国紀行―在日外国人のカネ・性愛・死』石井光太(NHK出版新書 368)

ニッポン異国紀行


『ニッポン異国紀行―在日外国人のカネ・性愛・死石井光太(NHK出版新書 368)

日本では210万人を超える在日外国人が暮らしているという。

これは長野県民の数とほぼ同じで、都道府県別では17番目。最下位の鳥取県(約58万人)の4倍近い数字なのである。

在日外国人たちの暮らしには、日本人とは異なる文化に基づいた「生」や「性愛」、そして「死」がある。日本社会に溶け込みながらも、それぞれの宗教や文化をまとっているからだ。しかし、私たちの多くは彼らがどのように暮らしているのは何も知らない。

本書は、ほとんどの日本人が知らない在日外国人の暮らしに迫り、その実態を明らかにした優れたルポルタージュである。NHK出版のWebマガジンに連載された記事に加筆して本書は刊行された。

日本では毎年3500人ほどの外国人が死亡しているがその死体はどう処理されるのか。日本人の場合には火葬されて墓に入れられるが、イスラム教やユダヤ教では火葬は禁忌で、祖国で土葬しなければならないという。遺体がなければ「復活」できないから火葬するわけにはいかないのだ。また、中国人や韓国人の場合にも遺族が遺体をひとめ見たいという要望があって、火葬されずに祖国に送り返されるという。

そこで、遺体の腐敗を止めるエンバーミング技術が必要になる。外国人が亡くなると、警察から各国の大使館に連絡されてエンバーミング業者によって血液や体液を抜いて防腐処理が施される。その後、金属加工された特殊な棺桶に入れられて、コンテナに入れて航空便で送られることになる。1体当たり100万円以上の費用がかかるという。

・路上生活者を取り込む韓国系キリスト教会。
・韓国人売春婦の大量来日がもたらしたセックス産業の変化。
・国際結婚紹介会社と中国人妻。
・中古車販売のインド人ネットワーク。
・イスラエル人露天商に群がる日本人女性たち。
・三重県の「女護が島」のタイ人たち。
・韓国人占い師とタイ人占い師。
・タイ人雑貨商が販売する薬の数々。

など、どの話もほとんど報道もされないために、同じ日本に暮らしながら全く知らないことばかりだった。

改めて書くが、すでに日本では長野県の人口を超える数の外国人が暮らしている。日本の国際化は確実に進行しているのだ。

かつては「国際化」といえば、日本人が海外赴任や海外移住することだったり、日本のルールを欧米の基準に合わせることのように喧伝されたが全く違う。日本人が、香港人や韓国人のように大挙してアメリカに移住することは考えられない。

著者は、現在の在日外国人たちが、かつての韓国・朝鮮人や中国人のように排他的なコミュニティで暮らしているのではなく、周りで暮らす日本人たちを取り込みながら、着実に日本社会に溶け込んでいるという。真の国際化とは、多くの外国人を受け入れ、その文化や習慣を吸収しながら新しい日本を創りだしていくことなのであり、我々はすでにその途上にいるのだ。


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昼食時は「難民」と化して「新書」を片手に、都内各地を彷徨っています。

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