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『がん放置療法のすすめ―患者150人の証言』近藤誠(文春新書 857)

がん放置療法のすすめ


『がん放置療法のすすめ―患者150人の証言近藤誠(文春新書 857)

著者が書いた『患者よ、がんと闘うな』は1996年に大ベストセラーとなった。がんには、臓器転移する「本物のがん」と転移しない(つまり死に至らない)「がんもどき」があり、がんもどきは治療の必要がないと説いて、がんは手術で摘出するべきという「常識」を覆した。

本書は、がんを手術や抗がん剤投与といった一般的な治療をせずに「放置」しているという驚くべき患者たちの症例紹介集である。

『患者よ、がんと闘うな』で書いていたが、「本物のがん」の場合には最初のがんが発見されたときにはすでにがんは他の臓器に転移している。現代医学では、「本物のがん」を根治できないのだから、QOLを著しく低下させ、患者の命を縮める手術や抗がん剤治療を行わないのが「がん放置療法」なのである。

手術や抗がん剤、放射線などの治療をせずに「放置」するとどうなるか。「がんもどき」ならば、がんはやがて消失することもあるという。「本物のがん」の場合には、がんが大きくなったらQOLに支障をきたさないように治療するという。

採り上げているのは、著者が慶応大学病院で診察し、「放置療法」を行っている前立腺がん、子宮頸がん、肺がん、胃がん、腎がん、膀胱がんなどの腫瘤をつくる「固形がん」である。抗がん剤で治る可能性のある、急性白血病や悪性リンパ腫のような血液系のがん、小児がん、子宮絨毛がん、睾丸腫瘍、肝臓の初発がんは対象外としている。

記者による患者へのインタビューと著者の解説という構成になっていて、本書も『患者よ、がんと闘うな』に劣らず常識を覆す驚くべき記述の連続だ。

・前立腺特異抗原(PSA)で発見される前立腺がんの9割以上は「がんもどき」なので放置
・マンモグラフィでしか見つからない乳がんは「がんもどき」なので放置
・子宮頸部の上皮内がんはほとんどが「がんもどき」なので放置
・胸部CTでのみ発見される肺がんは「がんもどき」なので放置
・抗がん剤は延命させるどころか命を縮める
・早期胃がんはなかなか大きくならない

子宮頸がんの治療は、欧米では放射線療法が一般的だが、日本では手術が主流となっているという。しかも、癌研という日本を代表するがん専門病院における驚くべきエピソードが紹介されている。子宮頸がんが発見された女性に、子宮全摘出手術ではなく子宮の一部を切除する方法があると説明して入院を勧めたが、癌研では子宮全摘出しか行われていないのだった。同様のことは日本各地の病院で他の臓器についても行われているという。

がん検診でがんが発見されても、その多くは問題のない「がんもどき」であり、仮に「本物のがん」であったら治すことはできないのだからQOLを優先し、手術や抗がん剤で命を縮めるような治療はしないことが重要なのだ。

日本では50歳以上の男性の半数以上に前立腺がんが見つかるという。ほとんどが「がんもどき」である。遺伝子変異で細胞分裂が止まらなくなるのががんであり、老化とともに遺伝子変異の確率は高まる。がんは老化の1つなのである。





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