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『文章を論理で読み解くための クリティカル・リーディング 』福澤一吉(NHK出版新書 377)

クリティカル・リーディング


文章を論理で読み解くための クリティカル・リーディング』福澤一吉(NHK出版新書 377)


本書は、講義形式で文章を「批判的」に読むためのノウハウを解説している。文章を「批判的」に読むといっても、ツッコミを入れながら読むことではなくて、文章を論理的に読み解くためのテクニックを紹介している。

【目次】

第一講 文章から「論証」を探してみよう
第二講 文章の「根拠」に突っ込んでみよう
第三講 文章の「暗黙の仮定」を考えてみよう
第四講 文章の「推測力」を評価してみよう
第五講 文章を「パラグラフ構造」で書き直してみよう
第六講 「論証図」を作り、文章を批判的に読み解いてみよう


第一講から第四講までは、文章中に存在する「論証」を分析する方法として、イギリスの分析哲学者トゥールミンが考案した「トゥールミンの論証モデル」が解説される。根拠、主張、論拠、論拠の裏づけ、限定語、反駁の6つの構成要素からなっていて、その構造は下記の通りである。

        限定語(qualifier)
         たぶん、おそらく
 根拠(data)---------→ 主張(claim)
          ↑        ↑
         論拠(warrant) 反駁(rebuttal)
          ↑
         裏づけ(backup)


しかし、私が書く文章も含め世に存在する文章の多くは、必ずしも論証を含んでいるわけではない。

そこで、第五講では「パラグラフ構造」について解説される。リーディングではなく、ライティングの知識であるパラグラフ構造を教えているのは、「テキストをクリティカルに読むことは、そのテキストを自分独自の視点から書き換えるというプロセスが含まれる」(p.158)からだ。

ここで言うパラグラフは日本語の「段落」とは違う。段落は、単に1文字下げでスタートする複数の文のブロックだが、パラグラフはルールに基づいて構造化された論理的に相互に関連のある複数の文の集まりのことである。

パラグラフ構造は、主張、結論、要点、概要を述べたトピック・センテンスと、主張・結論を支える根拠が書かれたサポート・センテンスからなっている。サポート・センテンスは、サポーティング・ポイントとその具体的な説明であるサポーティング・ディテールで構成される。

パラグラフ構造には4つのルールがある。

ルール1:ひとつのパラグラフにはひとつの主張(結論)しか書けない。
ルール2:主張(結論)はパラグラフの最初に書く。
ルール3:主張(結論)の後に根拠を提示する。根拠間の関係は論理的にする。
ルール4:パラグラフに含まれる文が多くなる場合は、パラグラフの終わりで再度、主張(結論)を繰り返す。

さらに、論理的に書くための四大原則が説明されている。

(1)キーワード:キーワードを繰り返すことで、文と文に論理性をもたせる。
(2)統一性:ひとつのパラグラフでは、ひとつの考え・主張・結論についてのみ言及する。
(3)関連性:サポーティング・センテンスが論理的に配列されていること。つなぎの語句を適切に使用する。
(4)並列形態ルール:サポーティング・センテンスのレベルを揃える。

かつて、Acta7というアウトライン・プロセッサがあったが、この「パラグラフ構造」の文章を書くために最適のアプリケーション・ソフトだった。トピック・センテンスの下にサポーティング・ポイントやサポーティング・ディテールを階層化して書くことができ、その位置やレベルを自由に変えることができるようになっていた。論理的で明快な文章を書くには、トピックスを階層化することが重要なのは知っていたが、こうしたルールに従えばよりわかりやすい文章を書くことができるはずだ。

最終の第六講では、論理学のように記号を使って「論証図」を作り、文章を読み解く方法を紹介している。論証の構造を取り出し、根拠の背景をチェックして、明示されていない論拠を推定し、論証が反駁される可能性を推定する、ためである。テキストの精緻な分析手法としては優れているが、一般的な読書ではここまでやる必要はないだろう。




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コメント

なし

ずいぶん難しい本を読んでるんですね私なら5分で諦めて寝ます。

Re: なし

ひばりヶ丘さん、この本はそれほど難しくないですよ。

特に「パラグラフ構造」は、論理的でわかりやすい文章を書くテクニックを明快に教えてくれていますのでお勧めです。

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