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昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

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『「生きづらい日本人」を捨てる』下川裕治(光文社新書 619)

「生きづらい日本人」を捨てる


『「生きづらい日本人」を捨てる』下川裕治(光文社新書 619)


本書は、“バックパッカーのカリスマ”下川裕治によるアジアで暮らす日本人たちのルポルタージュである。「生きづらい日本人」を捨てる、というのだから、日本には生きる場所を見出せなかった人々である。

【目次】

第1話 生まれ変わる―沖縄・那覇
第2話 儲け―カンボジア・シェムリアップ
第3話 ライフワーク―タイ・チェンマイ
第4話 表と裏―中国・上海
第5話 身の丈―ラオス・ビエンチャン
第6話 中途半端―タイ・バンコク
第7話 結婚―ベトナム・ホーチミンシティ
第8話 コールセンター―タイ・バンコク
番外編 ホームレス―タイ・チェンマイ


冒頭は沖縄で居酒屋を経営する男。続いて、カンボジア・シェムリアップのゲストハウス、タイ・チェンマイのカレーハウスとオーガニックコットン、上海のフリーライターと続く。沖縄は日本じゃないかというツッコミに、沖縄はアジアに組み込まれており、「アジアの風が吹く日本」だと書いている。

リタイア後に海外で暮らす日本人が増えている。物価の安い東南アジアならば、日本では生活が成り立たないような少額の年金でも、現地の人々と同程度の生活レベルにすれば暮らしていける国も少なくない。

しかし海外に住んでいる人のなかには、好きでもない国に住んでいる人が意外に多い。むしろ、その国が好きでたまらないといった人ほど失望し、やがては帰国を選ぶ傾向が強い。人間とは厄介なものだ。その人間が住む国というものも矛盾に満ちている。いい面には、必ずその裏の顔がついて回る。(p.88)

観光旅行で訪れただけでは、その国のごく一面しか見えないことぐらいは誰でも気づくだろう。何度も訪れるたびにその国の謎が増え、その国の人々と仕事をするようになると、さらにわからなくなってしまう。

彼らがそれぞれの地に住むようになったことには、必然と呼べるようなきっかけはないようだ。しかし、日本では生きる場を見いだせなかった彼らは、「生きづらい日本人」を演じることを止めて、東南アジアで暮らしているのだ。

タイでは、外国人を雇う場合には最低5万バーツ(13万円ほど)の月給を支払うことが義務付けられているが、その半額の2万5000バーツ(6万円ほど)でも可能になったらしい。そこで、バンコクではコールセンターで働く日本人も多いという。さらには、1万バーツほどで働いている日本人もいるという。大学初任給が2万バーツほどなので、タイ人の新入社員よりも安い給料で働いていることになる。

最後には、タイ・チェンマイでホームレスをしている57歳の日本人男性の手記を掲載している。万引きで暮らしているらしい。

凍え死ぬことはなく、餓死する人はいないほど食料が豊かな東南アジアの国々は、行き場を失った日本人を受け入れてくれる包容力があるのだ。

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昼食時は「難民」と化して「新書」を片手に、都内各地を彷徨っています。

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