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『知の逆転』ジャレッド・ダイアモンド/ノーム・チョムスキー/オリバー・サックス/マービン・ミンスキー/トム・レイトン/ジェームズ・ワトソン 吉成真由美インタビュー・編(NHK出版新書 395)

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『知の逆転』ジャレッド・ダイアモンド/ノーム・チョムスキー/オリバー・サックス/マービン・ミンスキー/トム・レイトン/ジェームズ・ワトソン 吉成真由美インタビュー・編(NHK出版新書 395)


本書は、20世紀最高の知性で世界を変えた6人の巨人へのインタビュー集。

インタビュアーは、元NHKディレクターでサイエンスライターの吉成真由美。巨人たちとのインタビューすることができたのは、彼女自身がMIT出身ということもあるだろうが、ノーベル生理学・医学賞受賞者の利根川進の妻であることが大きく作用したのだろう。

【目次】

まえがき
 敵が百万あろううとも/失われしロマンを求めて
第1章 文明の崩壊(ジャレド・ダイアモンド)
 『銃・病原菌・鉄』から『文明崩壊』へ
 第三のチンパンジー
 セックスはなぜ楽しいか?
 宗教について、人生の意味について
 教育の将来
第2章 帝国主義の終わり(ノーム・チョムスキー)
 資本主義の将来は?
 権力とプロパガンダ
 インターネットは新しい民主主義を生み出すか
 科学は宗教に代わりうるか
 理想的な教育とは?
 言語が先か音楽が先が
第3章 柔らかな脳(オリバー・サックス)
 なぜ「個人物語」が重要なのか
 音楽のちから
 人間に特有の能力について
 生まれか育ちか? 遺伝子か教育か?
 宗教と幻覚の関係
 インターネットが脳に与える影響
第4章 なぜ福島にロボットを送れなかったか(マービン・ミンスキー)
 人工知能分野の「失われた30年」
 社会は集合知能へと向かうのか
 「エモーション・マシーン」としての人間
第5章 サイバー戦線異状あり(トム・レイトン)
 インターネット社会のインフラを支える会社
 サイバーワールドの光と影
 アカマイ設立秘話
 大学の研究と産業との新たな関係
 教育は将来、どう変わっていくのか
第6章 人間はロジックより感情に支配される(ジェームズ・ワトソン)
 科学研究の将来
 個人を尊重するということについて
 真実を求めて
 教育の基本は「事実にもとづいて考える」ということ
 二重らせん物語
 尊厳死について
あとがき


世界的ベストセラー『銃・病原菌・鉄』の著者であり人類生態学者のジャレド・ダイヤモンド、「生成文法」の生みの親のノーム・チョムスキー、『レナードの朝』の著者であり脳神経学者のオリバー・サックス、「人工知能の父」であるマービン・ミンスキー、世界最大手のコンテンツデリバリネットワーク事業者アカマイ社を創業したトム・レイトン、そして二重らせんのジェームズ・ワトソンと豪華なラインナップになっている。

これだけの知の巨人が揃えば面白くないはずはなく、非常に濃密で知的興奮を得られる優れたインタビュー集になっている。

それぞれの専門分野に関する質問はもちろんだが、インターネットや教育、宗教、推薦図書など共通の質問をしていてそれぞれの違いが面白い。

「人生の意味」についての質問に、ダイアモンドは明確に答えている。

「人生の意味」というものを問うことに、私自身は全く何の意味も見出だせません。人生というのは、星や炭素原子と同じように、ただそこに存在するというだけのことであって、意味というものは持ち合わせていない。(p.56)

集合知能については、ミンスキーとワトソンが同じような考えだ。

ミンスキーは、集合知能ということを言う人たちは、集合知能が個人の知能を上回る、というようなあらっぽい言い方をしたがると言う。しかし、アメリカ人がこぞってブッシュを大統領に選んだときは、もちろん集団が大間違いをしたわけだ。

ワトソンは、「総意というものは往々にして間違っているものです」と答えている。だから、科学を促進させるためには、「個人」を尊重することが大切なのだ。

本来は、人はみなそれぞれに異なっているのに、同じだとみなさなければいけなくなってきている。同時に、あるもののほうが別のものよりもいいという言い方は避けて通るようになってきてもいる。だから、どの花も全て同じように咲くんだと言う。ごまかしです。(p.274)

運動会の徒競走で順位をつけなかったり、主役だらけの学芸会が話題になったことがある。権利の平等は重要だが、個人の能力や個性を無視した平等は悪平等にすぎない。さらに、個人の才能を尊重せずに、突出した才能は開花しないし、世界を変える科学的発見は生まれないのだ。

ワトソンは、「何としてでも、卓越した若い人材がのびのびと活躍できるようにしておかなければならないとして、次のように答えている。

われわれの分野では、15歳ではまだ才能を見出だせないが、おそらく19歳くらいまでには、誰が世界を変えようという気概を持っているか、誰は全く変えなくてもハッピーなのかが大体わかるようになると思います。(p.278)

ワトソンがDNAの二重らせん構造を発見したのは25歳、チョムスキーが「生成文法」を提案したのは20代後半、ミンスキーがMIT人工知能研究所を創設したのは32歳のことだった。



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