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昼食難民の新書生活

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『創価学会の研究』玉野和志(講談社現代新書 1965)

創価学会の研究

『創価学会の研究』玉野和志(講談社現代新書 1965)

帯に「批判でも賞賛でもないはじめての学会論!」と銘打っているが、確かに批判的な記述はないし賞賛もしていないが、著者の立場は「容認」のようである。しかし、そもそも社会学研究で客観的な分析というものが本当に可能なのだろうか。

創価学会は、「真善美」を「利善美」と換骨奪胎し、宗教と呼ぶにはプラグマティズムを前面に押し出しずぎたためにアカデミズムからは無視され、その一方で誰からも救われなかった貧乏人や病人といった社会的弱者から圧倒的に支持された。そういえば、日本共産党が大田区で工場労働者たちをオルグしていた1950年代末から1960年代初めにかけて、創価学会の折伏部隊とよく遭遇したらしい。社会党が大企業や公務員の労働組合を組織化したのとは違い、日本共産党や創価学会はより下層の都市生活者達を取り込んでいった。共産党は社会改革によって、創価学会は人脈の口利きによって、利益の再配分を約束した。

いずれも社会的弱者を救済するのが目的だったが、共産党はソ連崩壊以降は共産主義思想の衰退で弱体化し、創価学会は日蓮正宗に破門されたこともあって新会員の獲得を諦め、2世3世へと世代交代を計っているという。

今後の創価学会が直面する最大の課題は、池田大作会長の死をいかに乗り越えるかという問題だろう。初代会長牧口常三郎、第2代会長戸田城聖、第3代会長池田大作と「世襲」のような、前近代的な継承をしなかった。ところが、池田大作の長男・博正が副理事長に抜擢され、「世襲」の準備が着々と進んでいるという。まるで北朝鮮のような時代錯誤の暴挙だが、組織として腐ってきたことの証左なのかもしれない。創価学会は、数年前にスイスの銀行から3兆円とも5兆円ともいわれる資金をケイマン諸島に移動したという。これも世襲への準備らしい。

カリスマ的な指導者を失ったときに、創価学会は瓦解してしまうのだろうか。本書の「5章 これからの創価学会」では、すでに池田大作は自由な発言を出来なくなりつつあり、池田亡き後も組織は存続するだろうとしている。社会の底辺にいた設立当初からの学会員と、大卒で新中間層となったその2世3世たちの2層に分かれた創価学会が、カリスマ抜きでどんな形態で存続するのか、残念ながら本書には書かれていない。

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