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昼食難民の新書生活

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『白川静―漢字の世界観』松岡正剛(平凡社新書 440)

白川静


『白川静―漢字の世界観松岡正剛(平凡社新書 440)

白川静に関する研究書や単行本はこれまでなかったという。本書が初の評伝であり入門書である。漢字学会では異端でありあまりにも巨大な泰斗を語るべき知識や能力を持つ人間が、いなかったということなのだろう。

松岡正剛は、雑誌『遊』の編集長時代に白川と知遇を得ているので、30年以上に渡たる交流があったから白羽の矢が立ったのだろうし、「字書」3部作『字統』『字訓』『字通』を出版した平凡社から本書が出版されたのも当然のことだろう。

漢字の成り立ちについて、白川以前は、2000年前に書かれた最古の部首別漢字字典である『説文解字』(許慎)に拠るのが常識だった。白川は、甲骨文字や金文の研究によってこの常識に挑み、たったひとりで漢字の世界の解明に取り組んだ。

「漢字には文字が生まれる以前の悠遠なことばの時代の記憶がある」とは、白川が『漢字』(岩波新書)の冒頭に書いた一節である。白川が明らかにしたその記憶とは、漢字1字1字に刻まれた中国の古代社会の祭祀や生活の記憶であり、世界観なのである。

本書は、松岡が白川静という巨星に迫り、その全体像をわかりやすく描いた見取り図である。

白川の歴史的な名著である「字書」3部作は、高価な本だし何しろ大判だ。しかし、常用漢字約2000字に絞って、字形と意味との関係を解説した『常用字解』平凡社刊 2940円)は、漢字の呪能性を帯びた世界観に手軽に触れることができる勧め1冊だ。

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