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昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

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『ひとつとなりの山』池内紀(光文社新書 373)

ひとつとなりの山

『ひとつとなりの山』池内紀(光文社新書 373)

丸谷才一が絶賛した『諷刺の文学』を読んで以来、池内紀の本を読むのは何度目だろうか。映画『パフューム』の原作『香水-ある人殺しの物語』(パトリック・ジュースキント作)は、翻訳が池内紀だというだけで読んだが、世紀の大傑作と巡り会えた感動はいまだに忘れられない。

池内の文章は屈折の多いので急いで読むのには向かないが、静謐さが漂う独特の文体はじっくり読書を楽しむための時間を与えてくれる。

そういえば、かつての池内の文章には「とまれ」という接続詞がよく使われたので、そのたびに「止まれ」と言われているような気がしてドキドキしたものだ。

本書は、50歳を前にして山登りを再開した著者による「日本百名山」に数えられるような山ではなく、その隣にあるような山(だから『ひとつとなりの山』)を巡る20編の紀行。

登った山の高さや数を誇ったり、登山時間を誇るような競技的な登山ではなく、山やそれをとりまく自然、そして自分と語らいながらたったひとりで登る「ひとり登山」の記録である。

それぞれの紀行の最後には《ガイド》として、「JR○○駅よりバス四〇分。さらに徒歩一時間半で登山口」といった素っ気ない案内がついている。あまり役には立ちそうにもない情報なのだが、そこはかとない滑稽さを醸し出している。

久しぶりに山に登りたくなった。

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昼食時は「難民」と化して「新書」を片手に、都内各地を彷徨っています。

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