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昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

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『誰も知らない中国拉麺之路』坂本一敏(小学館101新書 009)

誰も知らない中国拉麺之路


『誰も知らない中国拉麺之路-日本ラーメンの源流を探る坂本一敏(小学館101新書 009)

著者は、中国各地を訪ねて「麺」を探索し、1000種類を超える麺料理を食べたという。本書だけでも数百種類の麺料理が紹介されている。

ここまで「麺」を極めた日本人はまずいないし、中国人にもいないだろう。

網羅的な調査を可能にしたのは、著者がかつて旅行代理店の社員として北京に駐在し、また観光資源の調査のために仕事として中国各地を旅したからである。

残念ながら、ところどころに掲載されている麺料理の写真は、カラー写真として撮影されたものだろうが、ほとんどがただ黒い写真になってしまいよくわからない。モノクロ印刷用に明度を調節するか口絵カラーで掲載してほしかった。口絵をカラー写真にすると、1冊あたり1000円を超えるような新書になっていたかもしれず悩ましいところだ。

書名に「誰も知らない」とあるが、決して大袈裟な表現ではない。本書では、田舎のごく限られた地域だけで食べられいて、日本人はもちろん中国人も知らないような麺料理が次々と紹介される。しかも、そうした麺のいくつかは最近の食生活の変化で廃れ始めており、絶滅の危機に瀕しているという。

日本のラーメンの起源を求めて各地を巡り、北海道ラーメン系の東北路、東京・横浜ラーメン系の上海路、九州・沖縄系の福建路、そしてシルクロードへと伸びる中央路、というラーメンが伝播した「ラーメンロード」を紹介している。ただし、日本のラーメンの起源を山東省煙台の福山大麺としているが、その根拠である説明が不足しているので、なんだか得心がいかない。

後半は蕎麦や素麺、うどん、きしめんの起源についても迫っていてそれなりに面白いが、本書ではラーメンだけに絞って、もっと詳しく説明してほしかった。

というのも、著者が本書を「学問的な研究」としているわりには、それぞれの麺料理の具体的な説明が不足しているからだ。ほとんどの麺については、材料の配合などのレシピや麺は太さや長さなど「学問的な」データが記されていないのだ。これを研究と呼んでもよいのかという疑問も残るが、膨大な数の麺料理にめまいを感じつつ、著者のただならぬ情熱を楽しむことができる。

とはいえ、石毛直道の『麺の文化史』や『文化麺類学ことはじめ』と同様に、食文化とくに麺類が好きな人には間違いなく楽しい1冊といえるだろう。

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コメント

福山大面

福山大面、誰も知らない中国拉麺之路。
私も買って読みました。
カラーが欲しかったし、ちょっと裏付不足あるいは記述の省略かもしれません。
福山は料理人の故郷であり、北京料理の原型もこの地方でできたのは間違いないようです。
山東省に滞在時に、面の故郷は福山と何人かの中国人(料理人を含む)から聞きました。
ちょっと興味のある部分で、現地にいつか行って確認してみたいです。

Re: 福山大面

私も日本のラーメンのルーツだという福大麺をぜひ食べてみたいと思いますが、恐らく現地を訪れる機会はないだろうなあ。

ところで、ブログで2度紹介しましたが、新宿歌舞伎町「北京」は注文を受けてから麺を作る手延べ麺(拉麺)の美味しいお店なのでオススメです。

北京

歌舞伎町の北京は以前に行ったお店だと思います。ただし、最近は東京に行く機会が全くありません。
過去5年間、東京はたぶん2回だけで日帰り。
その間に、北京6、南京1でした。

福山は3回訪れており、福山大面の資料も華僑賓館の烹任協会でいただいています。
この本が出る前から、一度食べたいのですが、実現していません。資料は、福山大面で検索すると出てきます。(中国語のため、完全には理解できません。)

私は最近、大阪/ミナミ・新世界・西成・鶴見橋・天下茶屋・玉出周辺の商店街と渡船場を散策しています。

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昼食時は「難民」と化して「新書」を片手に、都内各地を彷徨っています。

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