TOP > スポンサー広告 > 『奈良の仏像』紺野敏文(アスキー新書 095)TOP > 新書 > 『奈良の仏像』紺野敏文(アスキー新書 095)

昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『奈良の仏像』紺野敏文(アスキー新書 095)

奈良の仏像

『奈良の仏像』紺野敏文(アスキー新書 095)

本書は、飛鳥から白鳳、天平、平安、鎌倉時代までに造られ奈良におわす仏像を解説している。それぞれの寺院の縁起から、堂内の配置、造像の技法まで詳しく書かれている。

帯に「中上級者向け」とあるが、確かに「翻波」や「截金」といった造像の技法についての解説はほとんどない。同じく、帯に「最新の研究をふまえて「謎」に迫る」とあったが、制作技法について詳細に解説しているものの、「謎」について驚くような新知見が書かれているわけではない。

本書では、残念なことに代表的な仏像の線画が掲載されているのみで、ほかの仏像については全く図版がない。手元にあった『カラー版 日本仏像史』(美術出版社)などの写真を参照しながら読み進めたが、画像が見つからない仏像もあった。モノクロでもよいから各仏像の写真を掲載してほしかった。

昨年、3度ほど奈良を訪れていくつかの寺院を巡り、本書で解説されている仏像も鑑賞した。こうした手軽な「鑑賞ガイド」を携帯できればよかったが、ほとんどの堂内は暗く、仏像に近づくことはできないから、本書の記述のような詳細を実際に目にするのは難しいだろう。

仏像が信仰の対象から鑑賞の対象になったことを憂いている人もいるようだが、そもそも仏像は礼拝の対象である前に、当時の最新技術を駆使した優美な美しさや圧倒的な存在感で人々を驚かし、畏怖させるのが大きな目的だったはずだ。そうでなければ、丈六像はもちろん大仏は作られなかっただろう。施主の想いはともかく、仏師や工人達の人を驚かすものを造りたいという情熱こそが1000年を越えて私達を感動させるのである。

関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://pasage.blog43.fc2.com/tb.php/305-b8a0af1d

 | HOME | 









ブログランキングに参加中です

リンク

お気に入りに追加
このブログをリンクに追加する

最近の記事

にほんブログ村ランキング

ブログ内検索

Loading

カテゴリー


全記事一覧(500件ごと)

カレンダー+月別アーカイブ

ケータイ版URL

QRコード

RSSフィード

プロフィール

Author:pasage
昼食時は「難民」と化して「新書」を片手に、都内各地を彷徨っています。

FC2Ad

Template by たけやん

QLOOKアクセス解析

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。