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昼食難民の新書生活

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『死体の経済学』窪田順生(小学館101新書)

死体の経済学


『死体の経済学』窪田順生(小学館101新書)


葬儀屋は月に1体死体がでれば食っていける。月に2体死体がでれば貯金ができる。月に3体死体がでれば家族揃って海外旅行ができる。

これは、葬儀業界者ならば知らぬ者はいない有名な“格言”だという。そういえばかなり以前に、週刊朝日で葬儀ビジネスに関する記事を読んだときに同じようなことが書いてあった。東京都内の葬儀社の平均実働回数は月に2回程度ということだった。

本書の第1章では、葬儀社がなぜこれほど高収益なのか、その仕組みが明かされる。

葬儀社がこれほど儲かるのは、粗利が50~70%という高い粗利率だからだ。祭壇や花輪はもちろん生花まで使い回しなのに1基2~3万円を請求し、中国製で原価1万円程度のお棺に10数万円の値段をつけ、さらにはただ同然で仕入れたドライアイスで何万円も請求するような“ぼろ儲け”のできる商売なのだ。

続いて第2章以降では「遺体に触れるサービス」について書かれている。まず、エンバーミング。死体から血液や体液を抜き保存液を注入するエンバーミングは、遺体のほとんどが火葬される日本では普及していないが、アメリカでは遺体を遠距離まで運ぶ必要が生じた南北戦争をきっかけにエンバーミングの技術が発達している。

続いて、遺体の鼻や口、肛門などにスプレーするだけで遺体防腐スプレーの開発秘話や納棺師、死臭を消す事件現場清掃業、遺品整理屋、火葬船プロジェクトと続く。

死臭を消す仕事や遺品整理屋のようなビジネスが登場したのは、孤独死など腐敗が進んだ遺体が増えたためでもあるが、日本人が遺体を忌避し、タブー化するようになったためでははいか。映画「おくりびと」で注目されるようになった納棺師という専門職も増えてきたのはこの10年くらいで、以前は葬儀社の社員がやっていたことを外注するようになったためという。

家族の遺体にすら触れられない、触れたくないという、遺体を恐れ忌避する気持ちが日本人の心を支配するようになったからなのだ。


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