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昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

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『「心の傷」は言ったもん勝ち』中嶋聡(新潮新書)

「心の傷」は言ったもん勝ち


『「心の傷」は言ったもん勝ち』中嶋聡(新潮新書)

この本も朝青龍問題から始まっている。「6週間の休養、加療を要する」という診断書を提出して地方巡業を休みながら、帰国中のモンゴルでサッカーをしたことが報道され、2場所出場禁止の処分が下されるや、「うつ」や「急性ストレス障害」といった「心の病」を理由に再びモンゴルに帰国した「平成の大横綱」だ。あれもこれも「仮病」だったのではないか、言ったもん勝ちだったのではないかと誰もが感想をもったあの問題である。

著者は、沖縄でクリニックを開いている精神科医。著者は、朝青龍の症状を「疾病利得」だった可能性があるとしている。本人は仮病のつもりはなく、わざと症状を出しているわけではないが、無意識に「休みたい」「サボりたい」などの願望があって、そのために結果として本人の都合のいいように周囲を動かせるような症状が出ることである。著者のクリニックを訪れる患者の中にも疾病利得を疑わせる患者がいるという。

セクハラについても、著者は疑問を持っている。
(1)ハラスメント(嫌がらせ)がなぜ犯罪や犯罪まがいの扱いを受けなければいけないのか
(2)なぜ「セク」なのか
(3)相手がいやだと感じたらそれがセクハラと言われるが、ほんとうにそうか。

元共産党参議院議員の筆坂秀世の事件も取り上げている。ニュースで観たときに違和感を感じたが、筆坂の著書『日本共産党』では、カラオケ店で同行した女性とダンスをしただけで、謝罪会見のはずが辞任会見にされてしまったという。この本では、この事件を「セクハラ」を錦の御旗にしたことを批判しているが、実は筆坂事件は、東大出身者たちが高卒の筆坂を追い落とした共産党内の権力闘争に利用されただけだったのではないか。

医療訴訟についても、著者は患者の立場を弱者から一気に強者に転換させてしまった判例の数々に疑問を呈している。

著者は「被害者がセクハラと言ったらセクハラ」のように「被害者が○○と感じたら○○」という論理で、加害者とされた人が一方的に断罪されてしまうような事態を「被害者帝国主義」と名付けている。そうした状況を脱するには白か黒かという二分法ではなく、グレーゾーン(辺縁)を認めることが大切であり、精神力を鍛えることだとしているが、説明が不十分ではないだろうか。

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昼食時は「難民」と化して「新書」を片手に、都内各地を彷徨っています。

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