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昼食難民の新書生活

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『察知力』中村俊輔(幻冬舎新書)

察知力


『察知力』中村俊輔(幻冬舎新書)

サッカーのことはあまりよくわからないけれども、“やさしいパス”という言葉にずっと前から違和感を覚えている。

味方の選手が受け取りやすいロングパスに“やさしい”という形容詞を付けるのだろうが、それは当たり前のことではないのか。味方が受け取りにくいパスあるいは受け取れないようなパスは何と呼ぶのか。味方が困るようなパスをパスと認めて良いのか。

中村俊輔の放つロングパスは、“やさしいパス”と言われることが多いが、対象的なのは中田英寿のパスだった。ヒデのロングパスは「誰も追いつかないコンドルのようなパス」と呼ばれ、味方のフォワードはもちろん相手チームのディフェンスも追いつかずにエンドラインを越えることが少なくなかった。ディフェンスのレベルがヒデの理想よりも低するからだとも言われたが、ヒデの放ったパスが懸命に走るフォワードの前をすり抜けて行くの何度も見た時に、フォワードがヒデの意図をいち早く察知して走りださないから受け取ることができないのはもちろんだろうが、ヒデはそうしたフォワードの能力を理解しているのかと思った。味方の実力を十分に把握しないでどんなチームプレイができるのだろうか。

ところで、本書には標題の「察知力」あるいは「察知」という言葉が頻繁に登場する。俊輔の“やさしいパス”は、察知力から生み出されているのだ。
俊輔は、欧米人に比べて体格が劣っている日本人が勝つには1対1で競る場面を避ける必要があるので、敵の動きを事前に察知して対処することが大切だという。

そして、次に多用されるのが「引き出し」。さまざまな体験を通して、あらゆる事態に対処するための知識や技術を身につけることを「引き出し」を増やすと言っている。

俊輔は、日々考えたことを「サッカーノート」に記録するとともに、短期・中期(3年先)・長期(10年先)の目標を掲げるようにしているという。

ここまで書いてきてうんざりしているのだが、書かれているのはプロスポーツ選手としてごく当たり前のことだけだ。

ワールドカップ・ドイツ大会を前にトルシエ監督から日本代表を外されたことさえも、監督から必要とされなかったのは自らに課された「課題」だと理解したという程度のことしか書かれていない。一番読みたかったエピソードなのに。

目次に「構成 寺野典子」と記されているので、本書は聞き書きなのだろう。しかし、インタビュー時間が短すぎて、筆者のインタビュー能力が低く、そしてもちろん俊輔本人が語るべき言葉をあまり持っていないために非常に薄い内容になっている。

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