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『中国が予測する“北朝鮮崩壊の日”』綾野/富坂聰[編](文春新書)

中国が予測する“北朝鮮崩壊の日”


『中国が予測する“北朝鮮崩壊の日”』綾野/富坂聰[編](文春新書)

著者の綾野は、中国国防大学国際戦略研究部所属の研究者で現役の軍人のペンネームだという。本書は綾野が書いた『朝鮮解体』というレポートの日本語訳ということになっている。富坂聰は[編]となっているが、なぜ[訳]ではないのかが、気になって読み始めた。[編]というのは一般的には編纂か編集という意味だが、複数の論文を合わせたという意味だろうか。本書には、どこにも翻訳者名が記載されていないが、おそらく富坂が翻訳したのだろう。富坂は文春新書で中国語の訳書も出しているのになぜ本書は[編]なのかがわからない。「あとがき」まで読んでもこの疑問は解決されない。

本書では、金正日政権崩壊のシナリオを次の5段階で論じている。
第1段階 経済の破綻
第2段階 権力の若返りと中央集権の崩壊
第3段階 中朝の離反と米朝の接近
第4段階 先軍政治の限界とその終焉
第5段階 ポスト金正日・権力の空白

結論から言えば、第1~4段階まではこれまでさんざん見聞きした北朝鮮事情ともいうべき内容。第3段階で、親密に見える中朝関係が金正日政権になってからギクシャクしだしており、中国が日本や韓国と同様に金正日に手玉に取られている様が描かれているのが目新しいところか。

これまで読んだ北朝鮮関係の本には、何かしらびっくりすることが書かれていた。例えば、『金正日 隠された戦争』(萩原遼)には、次のような記述があった。
「食糧危機による餓死者の多くは金正日政権にとって敵対勢力の拠点となっている北朝鮮北東部に集中していた。300万とも言われた餓死者は、金正日によって政策的に抹殺されたのである。その証拠に、食料援助が始まってから餓死者が増えていたという」

しかし、本書からはあまり新しい事実は得られなかった。
肝心の「ポスト金正日」に関しても、健康状態に問題があるため金正日は、父親ほどは長生きできないだろう。5年後だとしたら3人の息子の誰かに直接世襲することは難しく、15年後だったら問題なく世襲できるだろう。しかし、いずれ徐々に民主化への道を進むだろう、といった程度だった。本のタイトルとは大きく掛け離れた内容。羊頭狗肉だね。

世襲に反対してきた中国も、結局のところは北朝鮮の急激な民主化は望んでおらず、3代目への世襲も認めざるを得ないということらしい。

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