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昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

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カオ・パット+パット・パッカナー@トラート(タイ南東部)

美味しい昼飯を求めて海外でもフラフラと彷徨っているので、今日はタイ料理を紹介しよう。

バンコクからクルマで6~7時間ほど南東に向かったところに「トラート」という町がある。この「トラート」は発音がとても困難で、ほかの町で「トラートに行った」と言ってもまず通じなかった。ずいぶん田舎の町なのであまり知られていないためでもあるけど。

一般に、タイの地名は発音がとても難しい。例えば、古都で有名なアユタヤは、「アユタヤ」とカタカナをそのまま読んでも、「アユータヤー」や「アーユタヤー」などと発音を替えて100回言ってみても通じない。

というのも、アユタヤは無理矢理カタカナで書くと「アユ”ッタヤー」というような難しい発音で、さらに声調といって音程の上げ下げもある。タイでは、日本語のガイドブックに書かれているカタカナの地名を読んだだけではまず通じないので、タイに行かれるときには、地名がタイ語で表記されているガイドブックを持参することをお勧めする。また、タイの各ホテルにはタイ語でホテル名と住所が書かれた名刺大のカードが置いてある。タクシー運転手などに示す際には便利なので、覚えておくとよいだろう。

ちなみに、もはや有名な話だがタイ王国の首都の正式名称は「クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタ(略)」とカタカナ表記で120文字以上もあってとても長いので、一般的には「クルンテープ」と呼ばれる。「バンコク」というのは、外国人だけが使っている地名で、バンコクがまだ漁村だった15世紀ころに外国人が使い出した呼び名だという。いわば東京を江戸と呼ぶようなものだけど、外国人がそう呼びたいならば敢えて訂正しないでおこう、という大人の態度をタイ人達は示している。

さて、発音の難しい「トラート」の市場にあった屋台で昼飯を食べた。

トラート屋台


タイの飲食店の店頭には、写真のように食材を並べてあることがある。客は、好みの食材を好みの料理に調理してもらうことができる。写真の看板の上左端には「アハーン・ターム・サング(注文で作る料理)」と紺色で書かれ、その後に、赤色や水色で空芯菜炒めや焼き飯といったメニューが書かれている。

こうした店では、例えば「豚肉とタマゴのスープ、キャベツと豚レバーを炒めてカレー味に」といった好き勝手な注文にもちゃんと応えてくれる。もしタイ語ができなくても、食材を指で示し、あとは飲む仕草(スープだよ)、中華鍋を混ぜる仕草(炒めるだよ)と身振り手振りで注文することもできる。

並んだ食材を見ても食べたい料理を思いつかないときには、私のタイでの昼飯の定番になっている「カオ・パット・サイ・ムー(豚肉入り焼き飯)+パット・パッカナー・サイ・ムー・グローブ(カナー菜と豚バラ肉揚げの炒め)」を注文する。店や食材によって値段は異なるが、地方の屋台ならば2つで200円程度。この2つの料理はどんな店でもメニューに載っているし、絶対に“ハズレ”のない料理なので安心して注文できる。

2003パッカナー-タラート-タイ


タイの焼き飯には、何故かキュウリが必ず添えられている。それも彫刻刀のようなV字型の刃物で丁寧に皮を剥いているらしく、輪切りになったキュウリの縁が歯車のようにギザギザになっていることが多い。キュウリにはビタミンCが多く含まれているが、キュウリの皮にはそのビタミンCを破壊する酵素が含まれているという。だから、キュウリを皮ごと食べるとビタミンCが相殺されてしまう、という話を聞いたことがあるが、ビタミンCを破壊されないように皮を剥いているのかどうかはわからない。

パット・パッカナーは、パット(炒める)・パック(菜っ葉)・カナー(中国名が芥藍菜という野菜で、茎がアスパラガス、葉は分厚いほうれん草といった食感の野菜)と3つの言葉の複合語で、「カナー菜炒め」という意味。ひと口大に切ったカナー菜と油で揚げた豚バラ肉の塩漬け、調味料(魚醤・豆鼓・化学調味料・唐辛子など)を合わせておき、ガンガンに熱した中華鍋に油を入れて材料を一気に投入。1メートルほどの炎が上がったら数回かき混ぜて出来上がり、という炒め方で作られているので、サクサクとした葉の食感、バリバリという茎の食感が楽しい。しかも、魚醤・豆鼓・豚バラと、魚・植物・動物の3種類のタンパク質から作られたアミノ酸が調味料になっているので、野菜炒めなのに深みのある味付けになっている。毎日でも食べたい料理だ。

地図wikipedia

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