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昼食難民の新書生活

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『世界を席巻するインドのDNA―インドが進化する5つの理由』門倉貴史(角川SSC新書 086)

世界を席巻するインドのDNA


『世界を席巻するインドのDNA―インドが進化する5つの理由門倉貴史(角川SSC新書 086)

2009年の年末、鳩山首相は母親からの不正献金問題に明確な説明のないままインドを訪れた。暮れの押し詰まった時期に訪印しなければならない喫緊の課題があったというよりも、不正献金問題を先送りするために日本を離れたのではないかという邪推を甘受せざるを得ない行動だった。

しかし、本書によれば自民党政権の時代から、わが国はインドを将来の重要なパートナーとみなしてきた。森首相にはじまり、麻生、安倍と歴代首相が訪印しているから、鳩山首相の訪印も民主党政権に代わっても日本がインドを重要視していることの現れなのである。もちろん、インドに接近することで中国に対する牽制を強めるという意味もある。

本書は、最新のデータを元に、将来的にインドが中国のGDPを追い抜くほどの発展を遂げるであろうことを予測している。

サブタイトルにもなっている「インドが進化する5つの理由」とは、
 1.政治の安定性(民主主義が浸透し、選挙だけで政権が交代している)
 2.中産階級の台頭が消費の持続的な拡大につながっている
 3.中長期で巨額のお金が動くインフラ・プロジェクトが目白押し
 4.人口が増え続ける
 5.ITを軸にした生産性の向上が経済成長を後押しする

インドはまるで高度成長期の日本のような状態にある。結局のところ、技術革新によって生産性が向上する余地があり、人口が増え続けることで消費が伸び、国民の生活レベルが向上する過程こそが、経済成長を望めるということなのだろう。

インドを旅していれば、腰を抜かすほど驚くことに1日10回は出会う。10日滞在すれば100回びっくりし、30日滞在すれば300回は想像を絶する光景を見たり、体験をしたりする。

例えば、インドでは「定価」という概念が存在しない。だから商品を購入する時やタクシーに乗車する際には、値段交渉に思わぬ時間がかかったりする。もちろん航空機や鉄道なども運賃は定価だし、飲食店ではメニューによって定価は示されている。しかし、実は安食堂ではメニューに記されているのは希望価格なので交渉次第では値引きが可能である。

日本では江戸中期に「同一市場同一価格の原則」が発明されている。客が誰であろうと、同じ商品は同じ値段で販売するという「定価」が存在すれば、値段の交渉に無駄な時間やエネルギーを費やす必要はない。

「日本で1人がやる仕事をイタリアでは10人でやり、インドでは100人でやる」と言われたほど、インドは機械化が大幅に遅れていて非常に生産性の低い状態にある。かつては、地下鉄工事のような大規模公共工事ですら、掘り出した土を運んでいたのは頭に大きなザルを乗せた大量の女性たちだった。技術革新によって効率化できる分野はほぼ無限にあるだろう。

そして、インドを旅している間ずっと驚かされたのは、どんな田舎の店の従業員でもいとも簡単に暗算でお会計をしてくれることだった。例えば、30ルピーと40ルピー、25ルピーの買い物をして105ルピーを支払うと、暗算をしてすぐさま10ルピーのお釣りを返してくれるようなことは珍しくない。インド人はずいぶん暗算が得意なのだと感心したものだ。日本では電子式レジスターが普及したので、スーパーやコンビニならば950円の買い物で1050円を払って100円のお釣りをもらうことは難しくないが、電子式レジスターのない田舎の雑貨屋だったらこうした支払い方法は無理だろう。

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