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昼食難民の新書生活

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『カラー図解 アメリカ版 大学生物学教科書 第1巻細胞生物学』D・サダヴァ他(著)・石崎泰樹/丸山敬(監訳・翻訳)(講談社ブルーバックス 1672)

カラー図解アメリカ版大学生物学教科書第1巻


カラー図解 アメリカ版 大学生物学教科書 第1巻細胞生物学』D・サダヴァ他(著)・石崎泰樹/丸山敬(監訳・翻訳)(講談社ブルーバックス 1672)


アメリカの大学で使われている生物学の教科書『LIFE』(Sinauer Associates社刊)から「細胞生物学」「分子遺伝学」「分子生物学」を抽出して翻訳するシリーズの第1巻が本書。

本編はもちろんだが、各章の導入部が面白いので紹介しよう。

細胞の構造と機能を解く「第1章」は、ダーウィンのジレンマから始まる。進化論を構築しようとしてたダーウィンは、その証拠となる原始生物の化石が見つからないことが悩みの種だった。

細胞膜の構造と機能を解く「第2章」は、コレラ菌から始まる。コレラ毒素は細胞膜に異常をきたして脱水症状所引き起こすのだ。

エネルギー代謝を解く「第3章」は、アルコール感受性から始まる。酒が飲めない人は、エチルアルコールが変換されたアセトアルデヒドを酢酸に変換するための酵素であるALDHを構成する517個のアミノ酸のうち、たった1つ、487番目がグルタミン酸ではなくリシンになっているためなのだ。

ATP産生とクエン酸回路を解く第4章は、通常のマウスの2倍の時間を走り続ける「マラソンマウス」から始まる。遺伝子操作で筋肉に高濃度のPPARδタンパク質をもつように作られたマウスは、ミトコンドリアを大量に持つ遅筋線維が増え、速筋繊維は減少する。グラクソ・スミスクライン社は、PPARδタンパク質を活性化する実験薬を開発しており、肥満の治療薬として注目されている。

光合成について解く第5章は、恐竜絶滅を引き起こした6500万年前の巨大隕石から始まる。光合成の大幅な減少によって、哺乳類は爬虫類と競合せずに生き延びたのだ。

各導入部だけでなく本編もわかりやすい。ナトリウムポンプや光合成などさまざまな生命現象の詳細についてこれまで知らずにいたことが、こんなに簡単に理解できるとは思わなかった。豊富に掲載されている図版は、ミクロな世界の化学変化を手にとるように見せてくれる。

MITでは、生物学を専攻しない学生も一般教養科目として本書を学ぶことが必修になっているという。科学者や技術者の「基礎体力」の彼我の差が、本書だけで明らかになるような1冊である。

続巻の刊行が待ち遠しい。

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