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『日韓がタブーにする半島の歴史』室谷克美(新潮社新書 360)

日韓がタブーにする半島の歴史


『日韓がタブーにする半島の歴史』室谷克美(新潮社新書 360)

わが国と朝鮮半島は古くからつながりがあり、半島に文化を学んだと、今上天皇が金泳三大統領の来日に際して“お言葉”を発表した。

著者は、“お言葉”に代表されるような日本が朝鮮半島から多くを学んだとする常識に異を唱えている。

本書は、12世紀に高麗の金富軾らが仁宗の命で執筆した歴史書である『三国史記』と、13世紀末に高麗の高僧である一然が執筆した史書である『三国遺事』を元に、わが国の古代文化や古代王朝が半島からもたらされたとする説を否定するために書かれている。

13世紀といえば、1274年と1281年の2度にわたって日本はフビライの命による元の襲来を受けている。その際に元軍の先陣を務めたのは高麗である。

「タブーにする」というのは、韓国の歴史学者はもとより日本の朝鮮史家たちも、『三国史記』や『三国遺事』の記述を無視しているからだ。『日本書紀』や『古事記』には、天皇が朝鮮半島から来たとは書かれていない。そして、高麗の正史である『三国史記』や『三国遺事』にも「倭王」の出自は半島である、とは書かれていない。韓国のマスコミは、日本の蔑称である「倭=チビ」をいまだに使い、「皇」という言葉は支那の王にだけ許された尊称なので「天皇」ではなく「倭王」「日王」と書く。

韓国のこうした独特の偏見に満ちた史観はどこから生まれたのか。室町時代に始まった朝鮮通信使は、日本の文化の高さに驚きながらも、尊大な態度を崩さず、帰国後の報告でも多くは当時の日本の恥部をことさら強調した。韓国の高校教科書でも、日本側が李氏朝鮮の文化を学ぶために懇願されたので派遣したとしているが、江戸時代には将軍の就任慶賀のための派遣であり、貨幣経済や工芸といった日本文化を朝鮮通信使側が学ぶことはあっても、日本側が得るものは少なかった。しかし、支那の辺境に位置する属国である朝鮮から見れば、さらに辺境にある日本は、中世にはすでに蔑む対象だった。

著者が、韓国の独特な史観の元凶に挙げているのは、韓国の歴史家である崔南善が書いた『国民朝鮮歴史』(1945年、日本語訳『物語朝鮮の歴史』)である。この本は、朝鮮総督府の「朝鮮史編集委員会」の委員の後に、中枢院(総督府の諮問機関)の参議、満州建国大学教授と日本の植民地支配の一翼を担うことで富と名声を得ていた崔が、終戦のわずか4カ月後に書いた贖罪のための本だった。そこで展開された史観は、支那から多くを学びその支配下にあった朝鮮を、朝鮮と日本の関係に置き換えるという虚偽に満ちた内容だった。戦中の罪を逃れるために書かれた「物語」が、韓国では「歴史書」とされ、いまや日本でも“常識”にまでなってしまったのである。

著者が「タブー」にしていると指摘するのは、『三国史記』新羅本紀にある「脱解」の説話である。脱解は、多婆那国の生まれで、その国は倭国の東北千里にある、と書かれている。そしてこの脱解は、新羅の二代王の長女を娶り、義理の兄弟に当たる三代王の死後、四代王に即いたと書かれているという。倭人が新羅の王になっているのだ。

著者は、倭人および倭族と呼ばれる人々が日本列島だけではなく、半島南部の広い地域に住んでいたとする。

では、そもそもこの倭と呼ばれる人々はどこから来たのか。本書には書かれていないが、稲のジャポニカ種の原産地とされる長江下流域には、かつ倭と呼ばれる人々がいたという。プラント・オパールなどの研究からわが国への稲の伝播は朝鮮半島ではなく、長江下流域からであることが明らかになっており、倭人とともにわが国や朝鮮半島南部に渡ったのではないか。

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