TOP > スポンサー広告 > 『フリーメイソン ―「秘密」を抱えた謎の結社』荒俣宏(角川oneテーマ21 B-131)TOP > 新書 > 『フリーメイソン ―「秘密」を抱えた謎の結社』荒俣宏(角川oneテーマ21 B-131)

昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『フリーメイソン ―「秘密」を抱えた謎の結社』荒俣宏(角川oneテーマ21 B-131)

フリーメイソン


『フリーメイソン ―「秘密」を抱えた謎の結社荒俣宏(角川oneテーマ21 B-131)

ダン・ブラウンの『ロスト・シンボル』を読む予定はないが、フリーメイソンについて知るために購入。

270ページだから新書としては分厚いからだけではなく、他書のように数時間で読了するのは難しい。というのも、フリーメイソンはその実体が明らかにされない「秘密結社」であり、自ら作った数々の起源伝説に彩られた歴史を紹介しているので、入り組んだり絡み合ったエピソードを詳しく紹介しているからだ。

17世紀に始まるフリーメイソンについて、本書ではスコットランド・フランス・ドイツ・アメリカといくつもの系統を遡って紹介しているが、著者の性格を現すかのような息の長い粘着質の記述の連続にうんざりしながら読み進めることになる。もっと明快にすっきりとその歴史をわからせてほしいと思うが、自らを秘密のベールで覆ってきたフリーメイソンを簡単には説明できないということなのだろう。

ヨーロッパの町といえば教会と城郭は石造であり、高度な技術を有した石工が必要となる。しかし、高度な技術を必要とする建設を終えれば、石工集団は新たな町へ移動する。そうした人々の宿泊や拠点として作られたのが、フリーメイソインのロッジだという。フリーメイソンはロッジを拠点に活動する。

本書によれば、ジョージ・ワシントンをはじめとしてベンジャミン・フランクリンやジェファーソンなどアメリカ建国にかかわった多くの人々がフリーメイソン員だったという。だからこそ、1ドル札に描かれたアメリカの国璽にピラミッドやその上の“真実の目”、五芒星や〈ダビデの星〉と呼ばれるユダヤの六芒星などフリーメイソン特有の図像が封じ込められている。アメリカは、「真実」「自由」「友愛」をスローガンとするフリーメイソンが理想国家を建設しようとした国なのだ。

3つのキーワードはフランス国旗に通ずる。そう、本書によればフランス革命もフリーメイソンの結社内結社であるイルミナティによる陰謀であるとする説があるらしい。石工による職能の友好団体だったフリーメイソンは、17世紀科学者や文学者などの知識人を取り込んで思弁メイソインを包括していった。フランシス・ベーコンやボルテールなどヨーロッパの近代を思想から牽引した巨人たちもフリーメイソン員であった。

フリーメイソインによる薔薇十字軍啓蒙運動は、中世から近世、近代へと移行するために、キリスト教(特にカトリック)や封建領主による抑圧からの開放を望む人々による自由主義・合理主義を牽引し、人間の知性は教育によって向上・発展するというオプティミズムの発露であった。

自ら捏造した起源を含めフリーメイソンの歴史に関しては詳しく書かれているが、残念ながらフリーメイソンの秘儀についてはほとんど書かれていない。3つの位階によって握手の仕方が違う、建造物の起工に際して2種類の石を埋めるといったごくわずかな秘儀を紹介しているに留まっている。

アメリカの建国に数多くのフリーメイソン員がなぜ関わったのか、1ドル紙幣にフリーメイソンの図像が封印されていることの意味はどこにあるのか。日本にもロッジはあるというが、その実態は? 多くの疑問を残したまま読み終えた。

関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://pasage.blog43.fc2.com/tb.php/782-6b8bae15

 | HOME | 









ブログランキングに参加中です

リンク

お気に入りに追加
このブログをリンクに追加する

最近の記事

にほんブログ村ランキング

ブログ内検索

Loading

カテゴリー


全記事一覧(500件ごと)

カレンダー+月別アーカイブ

ケータイ版URL

QRコード

RSSフィード

プロフィール

Author:pasage
昼食時は「難民」と化して「新書」を片手に、都内各地を彷徨っています。

FC2Ad

Template by たけやん

QLOOKアクセス解析

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。