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『だまされ上手が生き残る―入門! 進化心理学』石川幹人(光文社新書 455)

だまされ上手が生き残る


『だまされ上手が生き残る―入門! 進化心理学石川幹人(光文社新書 455)

本書は、サブタイトル通りに「進化心理学」の入門書である。進化心理学というのは、生物進化学のフレームを援用して人類の心理的な〈進化〉を説明しようというものらしい。

人類が農耕を始めたのは1万年前とされる。進化心理学では、人類誕生以来の100万年間にわたってほとんどの期間は飢餓と隣合わせの狩猟採集を行っていたのであり、人間の行動や感情の原理はその狩猟採集生活の期間に発達し〈進化〉してきたとする。

人は簡単にだまされる。インドやインドネシアのような、人をだますことが〈悪〉とされない社会を旅行すると、幼い頃から「嘘をつくな」と教え続けられた日本人は赤子の手をひねるように簡単にだまされ続けることになる。もちろん、そうしたタフな社会ではインド人同士やインドネシア人同士もだまし合っているので、容易には他人を信じない人々が増えることになる。

しかし、簡単にだまされるのは、それが生き残りの戦略として最適だったからだ、というのが著者の立場である。本書は、だまされ上手がなぜ最大勢力として生き残ってきたかを明らかにしようとしている。

進化心理学では、言語能力や空間把握能力など人間が生きるために必要な能力は、脳の機能の組み合わせである〈心のモジュール〉として獲得してきたという。

そして、〈だまされ上手〉とは、大人数が協力するための仕掛けとして〈記号への信頼〉が発明されたとする。単なる〈記号〉に信頼があると、「みんながうまくだまされて協力活動が成立しています」という。それが〈だまされ上手〉だというのだが、これは単なるレトリックではないのか。

私たちが、ルール破りやタダ乗りに敏感なのは生得的なものではなく、道徳や倫理といったルール破りに対する禁忌を物心つく前から繰り返し教えこまれるからだろう。それを〈遺伝子〉によるものと決めつけて良いのか。進化心理学はやはり遺伝子還元論ではないのか。

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