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昼食難民の新書生活

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『必生 闘う仏教』佐々井秀嶺(集英社新書 0561C)

必生 闘う仏教


『必生 闘う仏教』佐々井秀嶺(集英社新書 0561C)

佐々井秀嶺は、インドに帰化した日本人僧侶。カースト以下の身分のダリット(不可触民)の人々を仏教へと改宗させるビームラーオ・アンベードカル博士のインド仏教復興運動の中心人物の一人となっている。ヒンドゥー教から仏教への改宗は、最下層の人々が激しい差別から逃れられる唯一の手段なのである。佐々井は、インド政府少数者委員会に仏教徒代表として選出されるなど、インド仏教を代表する僧侶にもなっている。

本書は、2009年に佐々井が44年ぶりに帰国した際の講演を元にまとめたものである。

数年前に佐々井の活動を紹介するテレビのドキュメンタリー番組を観たが、僧侶それもインド仏教の頂点に立つような高僧とは思えない煩悩の塊のような人物に興味を持った。

本書では、インドに渡るまでの煩悩に満ちた半生と、ヒンドゥー教の管理下にある釈迦が悟りを開いたブッダガヤ仏跡の奪還運動について書かれている。

たしかに、インドのように激しい自己主張をしなければ存在が認められないタフな社会では、自らの欲望をあからさまにしたほうが生きやすいのかもしれない。しかし、佐々井のような強烈な生き方は日本のようにあいまいな人間関係の中でお互いが支えあう社会では突出してしまう。だからこそ、佐々井はその強烈な欲望を満足させるためにインドへ渡ったのだろう。

タイトルの「必生」は佐々井の造語。死に物狂いで頑張る「必死」という言葉に対して、必ず「生きる」ための言葉だという。よくわからないが、3度も自殺未遂を行い生き恥を晒しながら生きていく、と決意した人の覚悟は伝わる。佐々井は、「大欲こそが、大楽金剛です。すなわち、煩悩は生きる力なのです」とも言っている。煩悩を徹底的に肯定し、そこにこそ「生」があるというのだ。

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