TOP > スポンサー広告 > 『武具の日本史』近藤好和(平凡社新書 539)TOP > 新書 > 『武具の日本史』近藤好和(平凡社新書 539)

昼食難民の新書生活

(新宿・秋葉原・芝浦など各地でのランチと読書)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『武具の日本史』近藤好和(平凡社新書 539)

武具の日本史


『武具の日本史』近藤好和(平凡社新書 539)

本書によると、武士は、自分の土地を守るために武装した農民から誕生した、というのが古くからの考え方だが、これは否定されているという。9世紀末から国衙を襲撃したり、中央に運ぶ途中の税物を略奪する反乱行為が東国を中心に頻発した。これに対して、朝廷が源氏や平氏といった賜姓皇族を中心とする中級・下級の貴族を、国司や追補使・押領使などの武官として派遣したが、任期終了後も在地に留まり、在地有力者と婚姻等を通じて血縁的・地縁的に結合して勢力を持った。在地に土着したのではなく、中央との関係を保っていたため「軍事貴族」と呼ばれる。

つまり、武士は貴族から派生した、というのが現在の考え方だという。

本書は、古代から戦国末期までの武器や甲冑について“百科事典”的に解説するとともに、歴史の中でどのように変化していったかを詳述している。

武具に関する百科事典的解説があまりに詳しすぎて、この本が新書で一般向けに出版されたことへの疑問も湧いてくる。歴史小説家、映画やテレビの時代考証家、古物商といった人にしか役に立たないような甲冑のディテールが詳しく紹介されているからだ。

ところで、日本刀は鎌倉時代以降はほとんど進化・改良されていない。誕生したときから完成されていたのだ、という人もいるだろうが、それはありえない。

テレビや映画の合戦シーンではチャンバラが中心となっているが、実際には弓箭(弓矢)が主力だったという。甲冑は、鉄砲はもちろんだが鑓や弓箭のような攻撃には弱いが、刀剣による攻撃には強い。もちろん、そのための武具だだから当然だ。刀剣は、戦国時代後期以降に流行した首を刈るために使われたのだ。攻撃用兵器ではなく、首切り道具であればあまり進歩の必要はなかったということだろうか。

では、火縄銃はなぜ進歩しなかったのか。江戸時代という太平の世が続いたとはいえ、300年間も改善・改良されなかったのは何故か。この停滞がどうして起こったのか、残念ながら本書では明らかにされない。


関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://pasage.blog43.fc2.com/tb.php/960-1d07944e

 | HOME | 









ブログランキングに参加中です

リンク

お気に入りに追加
このブログをリンクに追加する

最近の記事

にほんブログ村ランキング

ブログ内検索

Loading

カテゴリー


全記事一覧(500件ごと)

カレンダー+月別アーカイブ

ケータイ版URL

QRコード

RSSフィード

プロフィール

Author:pasage
昼食時は「難民」と化して「新書」を片手に、都内各地を彷徨っています。

FC2Ad

Template by たけやん

QLOOKアクセス解析

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。