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昼食難民の新書生活

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『カラー版 小惑星探査機はやぶさ―「玉手箱」は開かれた』川口淳一郎(中公新書 2089)

カラー版 小惑星探査機はやぶさ


『カラー版 小惑星探査機はやぶさ―「玉手箱」は開かれた川口淳一郎(中公新書 2089)


小惑星探査機「はやぶさ」の帰還は、明るいニュースの少なかった日本の2010年に希望の光を与えるものだった。地球から4億キロ離れた小惑星イトカワからの「サンプル・リターン」という人類史上初の快挙と共に、オーストラリアの空に輝きながら燃え尽きた「はやぶさ」は、日本の宇宙工学技術が世界に冠たるものだということを教えてくれた。

著者は、1995年のプロジェクト開始当時からプロジェクトマネジャーとして、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトを指揮した宇宙工学者。

2003年5月の打ち上げから2010年6月13日のカプセル降下までのドキュメントが、臨場感溢れる筆致で綴られている。

驚いたのは、イオンエンジンの推進力の小ささだ。マイクロ波電波でキセノンガスをイオン化して毎秒30キロメートルまでの超高速噴射が可能だというが、その仕事量は「はやぶさ」の3基のエンジンを合わせても、1円玉2枚を持ち上げる程度だという。それでも、1日中稼働し続ければ、時速にして5キロメートルにほど加速できるらしい。さらに、わずか10分ほどで燃え尽きてしまうスペースシャトルの化学エンジンと違い、「はやぶさ」のイオンエンジンはわずか66kgのキセノンガスで累計4万時間という長期間稼働に成功するなど、数々の記録を残しているのだ。

帯(腰巻)には「彼は帰ってきた」と書かれていた。カプセルを無事に地球に届けたあとで、燃料切れのために地球を回る軌道に乗せられず、オーストラリアの上空で燃え尽きた「はやぶさ」に、著者が愛惜の念を抱いていたことがよくわかる文章でその最後が綴られている。

発射から7年、60億キロの旅をして「はやぶさ」は帰ってきたのだ。


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