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昼食難民の新書生活

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『文学フシギ帖―日本の文学百年を読む』池内紀(岩波新書 1261)

文学フシギ帖


『文学フシギ帖―日本の文学百年を読む池内紀(岩波新書 1261)

本書は、森鴎外から村上春樹まで、51人の作家を採り上げている。副題の「文学百年」というのは熟さない表現だが、日本の近代文学の100年間に登場した主な作家を紹介することで近代文学史にもなっている。

『北海道新聞』の連載だったため各編は2000字程度と短いが、今も読みつがれている作品や忘れられた作品の魅力、そして作家の実像に迫っている。

例えば、太宰治と同年生まれの中島敦が残した和歌を紹介することで、芥川賞に固執した太宰とは対照的な「つつましくめだたないことを願った人」であるという印象の内面に大いなる文学的野心を秘めた表現者の強烈な自意識を浮かび上がらせている。

岡本かの子の創作の秘密、小川未明の自己模倣、太宰治が遺作に書いた遺書、三島由紀夫の自己陶酔など、短い文章なのに作家の本質を鋭く切り込んでいるのだ。

「不思議」ではなく「フシギ」としたのは、大いなる謎というよりも歴史に埋もれたちょっとしたエピソードに光を当てることを目的としたからだろう。そうしたトリビアルな話題も著者の手にかかれば、文学史に興味のない人でも思わず引き込まれるだろう。

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